キャプテンの古賀を中心にまとまったチームがパリ五輪に向けて大きな1勝を手にした(C)Getty Images パリ五輪出場権獲得へ向け、大きな一勝だ。 5月31日、バレーボールネーションズリーグ(VNL)の1次リーグ、マカオラウンド…

キャプテンの古賀を中心にまとまったチームがパリ五輪に向けて大きな1勝を手にした(C)Getty Images

 パリ五輪出場権獲得へ向け、大きな一勝だ。

 5月31日、バレーボールネーションズリーグ(VNL)の1次リーグ、マカオラウンド3戦目で女子日本代表は中国代表と対戦。セットカウント3-1(25-22、19‐25、25‐18、25‐17)で勝利し、アジアの強豪から重要な白星をあげた。これで日本の大会通算成績は5勝2敗となった。

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 ともに、この大会に五輪出場が懸かる日本と中国の対戦で、先手をとったのは日本だった。第1セット、山田二千華の連続サービスエースで先制。リードを奪うと林琴奈、古賀紗理那が得点を重ね、終盤には山田のこのセット3本目のサービスエースが決まるなど、最後までリードを守り最初のセットをものにした。

 だが、第2セットは一転してリードを許す展開となり、日本は僅差まで迫りながらも逆転に至らず、このセットは中国が制した。エースのリ・エイエイらが高い打点のスパイクを次々と決め、さらにレシーブからの反撃でも得点を稼ぎ、試合を振り出しに戻した。

 それでも第3セットにはふたたび日本が巻き返す。中国のレシーブの乱れなどもあり中盤から日本が少しずつ差を広げ、古賀、井上愛里沙らのスパイクが決まり、最後は7点差をつけ日本が25点に到達した。

 そして、第4セットでも日本が流れを掴み、中国の攻撃を防ぎながら古賀、林、井上らのスパイクで得点を挙げリード。さらにサーブでレシーブミスを誘い、ダイレクトで決めるなど攻撃の多彩さもみせながら、3セット目同様、得点差を広げた日本が4セット目も奪い、試合を決めた。

 五輪出場権を得られる、今大会でのアジア1位の座を争う上でも最大のライバル関係にあった両国の大一番。この戦いでの日本の勝利を中国のポータルサイト『捜狐』でも報じている。

 その中では、勝負の分かれ目となった第3セット以降の展開について、「日本チームの強さは侮れず、抜群の連係と正確な攻撃でリードした」と振り返っており、さらに、「第4セットは間違いなく中国女子バレーボールチームにとって生死をかけた戦いとなった」として、劣勢となった自国代表チームの状況をそう評している。

 その上で、「中国女子バレーボールチームは懸命に戦ったが、日本は安定したプレーでリードを保った」「中国は最後まで挽回できなかった」などと記し終始、日本の優位で試合が進んでいたことなどを強調している。

 日本がこの試合の前まで、対中国戦4連敗中だっただけに、価値ある白星となったことは言うまでもない。そして、五輪出場という目標を目指す上で、この勝利は今後へ向け、大きな弾みをつける結果となったことも間違いないだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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