日本は相手に付け入る隙を与えず。フランスをストレートで下した(C)Getty Images バレーボールネーションズリーグ(VNL)は5月30日、マカオで1次リーグの試合が行われ、女子日本代表はフランス代表と対戦し、セットカウント3…

日本は相手に付け入る隙を与えず。フランスをストレートで下した(C)Getty Images

 バレーボールネーションズリーグ(VNL)は5月30日、マカオで1次リーグの試合が行われ、女子日本代表はフランス代表と対戦し、セットカウント3-0(25‐14、25‐18、25‐15)でストレート勝ちを収めた。日本はマカオラウンドでの初勝利となり、大会通算成績を4勝2敗としている。

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 この日、日本はフランスを相手に序盤から力の差を見せつける戦いを繰り広げた。第1セットではいきなり4連続ポイントを上げ、その後も古賀紗理奈、石川真佑を中心にポイントを奪い、さらにサーブでも相手を崩すなど優位に試合を進め第1セットを先取。第2セットでは14-12と2点差に迫られる場面もあったものの、荒木彩花の連続ポイントなどでふたたび引き離した日本が、最後は7点差をつけ2セット目も制している。

 さらに3セット目では、先にフランスが2点を挙げるなど、中盤まで接戦が続いた。だが、日本は古賀の絶妙なサービスエースなどによる連続ポイントで主導権を渡さず、突き放しにかかる。最後は井上愛里沙のアタックにより24、25点目が生まれ、このセットも大きなリードを保ったまま、日本が勝利を掴んだ。

 2日前にブラジルと激闘を演じ敗れていた日本は、フランスから五輪出場権獲得へ向けての貴重な白星を手にしている。一方、五輪開催国であるフランスは日本に対し粘りをみせたものの、1セットも奪えずに今大会5敗目を喫した。

 この試合の結果は、フランス国内でも伝えられている中で、圧勝した日本の強さがフォーカスされている。国内大手スポーツ紙『L’Equipe』では、日本の得点源となった古賀、石川の2人の名前を挙げ、「日本は主にサリナ・コガ(19点)、マユ・イシカワ(15点)のペアの活躍が目立った」と両者の得点数を強調。さらに「サーブでも日本は優勢だった」として、日本の攻撃面を称えている。

 同じく仏紙『Ouest-France』はフランスと日本のチーム力の差を指摘する。「フランスチームは、あらゆる面で上回る日本を苦しめることもできなかった」と試合の印象を綴っている。

 この日の勝利で連敗を止めた日本は、ここから中国、ドミニカ共和国と連戦となる中、白星を重ね勢いに乗ることができるか。五輪出場権獲得まで、負けられない戦いが続く。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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