※本記事は、医師による執筆記事です。肩こりとは、首すじや首の付け根から肩・背中にかけての筋肉がこわばり、疲労感、痛みなどを感じる症状のことです。近年では肩こりは中高年だけでなく、若年層にもみられることが多くなってきています。今回…

※本記事は、医師による執筆記事です。

肩こりとは、首すじや首の付け根から肩・背中にかけての筋肉がこわばり、疲労感、痛みなどを感じる症状のことです。
近年では肩こりは中高年だけでなく、若年層にもみられることが多くなってきています。

今回はそんな肩こりについて取り上げ、原因や対処法、また肩こりに効果的な漢方を紹介していきます。
肩こりに悩まされている方は、ぜひ参考にどうぞ。

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肩こりの原因は?

若年女性の肩こりの原因は、ストレス・姿勢の悪さ・運動不足等が考えられます。
肩こりは、漢方医学的な外邪(がいじゃ)に襲われた時に起こります。外邪とは外的なストレスのことで、嫌なヒトに会う・嫌な事をさせられる・仕事をしすぎる・ウィルス細菌、花粉、粉塵等への暴露など精神的なストレスもあれば、肉体的なストレスもあります。いずれも速やかに肩が凝っていることを自覚して、その外邪を避ければ肩こりは解消します。

肩こりに効く漢方

さらにこの肩こりに効果的な漢方薬があります。日本で一番売れている葛根湯です。肩こりを感じ、かつ喉にも違和感がある時はウィルスが襲ってきている可能性があるので、すぐに葛根湯を一服飲んで首の周りを温めて安静にしましょう。
喉の違和感がない場合は、葛根湯を一服飲んでリラックスするために軽い運動をしたり、マッサージを受けたりしましょう。

姿勢の悪さからくる肩こりの解消

姿勢が悪いと、首を支える筋肉が疲労しやすいので肩が凝りやすくなります。体幹を鍛えて常に良い姿勢を保ち、ゆっくりと深い腹式呼吸をするように意識していると、免疫力があがり外邪が入りにくくなります。

[文:フェムゾーンラボ]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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関口 由紀

神奈川県横浜市出身の医師。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本透析療法学会専門医、博士、経営学修士。女性医療クリニック・LUNAグループの理事長、横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学客員教授を務める。