大谷が46打席ぶりとなる本塁打を放ち、復調をアピールした(C)Getty Images 久々のアーチで周囲の不安を一掃した。 ドジャースの大谷翔平は現地時間5月29日(日本時間30日)に行われたメッツ戦の第5打席で今季14号本塁打を…

大谷が46打席ぶりとなる本塁打を放ち、復調をアピールした(C)Getty Images

 久々のアーチで周囲の不安を一掃した。

 ドジャースの大谷翔平は現地時間5月29日(日本時間30日)に行われたメッツ戦の第5打席で今季14号本塁打を記録した。敵地でのこの試合では、5回の第3打席でも適時打を放っており、2安打3打点の活躍でチームの10-3の大勝に貢献している。

【動画】46打席ぶり!大谷翔平が“26球場制覇”となる14号アーチを放つ

 快音はドジャースが大量点を奪った8回表に鳴り響いた。4点を加え7-3とリードを広げた後、ランナー一人を置き大谷が打席を迎えると、メッツ5番手のホルヘ・ロペスが3球目に投じた外寄りのシンカーをフルスイング。高く舞い上がった打球はそのままレフトスタンドに飛び込み、ドジャースがさらに2点を追加。「日本人スター」の待望の一発で、チームの3連勝を決定付けることとなった。

 大谷は前日のダブルヘッダー初戦の後、2試合目は出場せず「休養」に充てられている。カード3戦目のこの日、2試合ぶりに「2番・指名打者」でスタメンに名を連ね、最高の結果を残し首脳陣の期待に答えた。

 ここ数試合、打率の落ち込みや太ももの違和感などを抱えていたことで、打撃不振とも評する声が伝えられていた大谷。だがその中で46打席ぶりとなる本塁打が飛び出したことにより、現地では「安堵」の声もあがっている。

 米メディア『Sporting News』が試合後、この日の大谷のバッティングをレポートしており、「ショウヘイ・オオタニは不調に陥っていた。そして突然、調子が戻った」と伝えた。

 さらに、「オオタニはニューヨークで行われたドジャース対メッツのシリーズ最終戦で2本のビッグヒットを放ち、最近の不調から脱した」と打撃内容を振り返っている他、8回の打席にもフォーカスし、「メッツは5回裏に追いついて同点に追いついたが、ドジャースは8回に6点を奪い、その中にはオオタニの2点ホームランが含まれ、この回を締めくくった」と称えている。

 同メディアは、2安打を放ち、14号本塁打が飛び出したことなどについて、「オオタニが再び調子を上げるのは時間の問題だったが、水曜日の数字が何らかの兆候を示しているとすれば、不調は終わり、MVPが戻ってきたということになる」と指摘するなど、復調への見込みを示した。

 ドジャースはこの後1日おいて、本拠地でのロッキーズ戦に臨む。ドジャースタジアムの大観衆の前で、大谷が完全復活をアピールできるか。そのバットには引き続き、大きな期待が寄せられている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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