今永はメジャーワーストの7失点となった(C)Getty Images カブス・今永昇太は現地5月29日(日本時間30日)、敵地のブルワーズ戦に先発。5回途中7失点で降板、初黒星を喫した。 前回の登板を雨天中止とし、中10日で今季10…

今永はメジャーワーストの7失点となった(C)Getty Images

 カブス・今永昇太は現地5月29日(日本時間30日)、敵地のブルワーズ戦に先発。5回途中7失点で降板、初黒星を喫した。

 前回の登板を雨天中止とし、中10日で今季10度目の登板となった今回。ここまで快進撃を続け、6勝目をかけたマウンドとなったが、初回だ。先頭のジョーイ・オルティスに右翼手・鈴木誠也の頭を越える二塁打を許すと、一死二塁とし、迎えたバッターはクリスチャン・イエリッチ。真ん中高めに入った93マイル(約150キロ)の直球を完璧に捉えられ、二階席上段へ運ばれる先制2ランを献上。痛恨の表情を浮かべる左腕。

【動画】今永は初回にいきなり特大の2ランを浴びた

 さらに3回につかまった。初回に2ランを浴びたイエリッチら中軸の3連打で3点を失うと、7番のブレイク・パーキンスにこの日2本目となる、左中間への2ランを許した。この回5失点と大きく崩れた。

 続く4回は三者凡退に抑えたが、5回一死から4番のウィリー・アダメズに四球を与えたところで降板。4回3分の1を投げ、自己ワーストの被安打8、7失点、81球でマウンドを降りた。防御率は1.86、デビューからの連勝は5でストップとなった。

 試合開始前の時点で9登板で5勝無敗、防御率0・84と快進撃を続けていた。規定投球回にこそ到達していないが、防御率は全体トップに相当する数字となり、全米から注目を集める存在となっていた。

 試合は今永の乱調も響き、6-10とブルワーズに敗れた。今回の登板は残念な内容となったが、次回登板の勇姿を期待したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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