今月14日、東京都内にて東洋大学とミズノ株式会社による合同公開取材が行われた。パリ五輪出場を2か月後に控えた竹原秀一(スポ2=東福岡)、松下知之(国1=宇都宮南)青木玲緒樹(H28年度営卒=ミズノ)、白井璃緒(R3年度国卒=ミズノ)らが一部…

 


今月14日、東京都内にて東洋大学とミズノ株式会社による合同公開取材が行われた。パリ五輪出場を2か月後に控えた竹原秀一(スポ2=東福岡)、松下知之(国1=宇都宮南)青木玲緒樹(H28年度営卒=ミズノ)、白井璃緒(R3年度国卒=ミズノ)らが一部練習を公開した。(取材日・6月14日) 



笑顔で取材に応じる松下(左)、平井監督、竹原(右)


 松下知之(国1=宇都宮南)

 今年の春から東洋大水泳部に仲間入りした彼は、2022年開催の世界ジュニア水泳選手権において男子400m個人メドレーで大会新記録を打ち出し、世界を相手に優勝。昨年の全国高校総体(インターハイ)では男子200m個人メドレー、同400m個人メドレーで日本一に輝き、二冠を達成している。

 挑んだ3月の五輪代表選考会では、男子400m個人メドレーで優勝。見事、パリ五輪出場権をつかみ競泳五輪代表内定第1号となった。

 憧れの選手は同じ栃木出身で、東洋大水泳部のOBでもある萩野公介氏。(H29年度文卒)


平泳ぎを泳ぐ松下


ーー高校と大学生の一番の違いは

 やっぱり授業の長さですかね。高校は朝練がなかったっていうのもあって、朝行って、16時くらいに終わって、自分練習が18時半くらいからだったのでそこまででも昼寝できたりとか、ちょっと落ち着いてできたんですけど、大学入ってからは朝練して、すぐ大学行って、また同じ時間泳ぐという感じなので、ちょっとバタバタしているなという感じです。


ーー今のコンディションは

 今は比較的すごくいい状態で練習を積めているのかなと思います。


ーー自身の調子を測るのはどんなときか

 足が軽かったりする時は調子いいなと感じます。


ーー現在、重点的に練習しているところは

 最近,背泳ぎの調子がいいなと思っていて、自分は前半が少し出遅れてしまう傾向があるのでそこをすごく改善できているのかなと思います。前半のバタフライと背泳ぎを強化して、スピードを出して行ったときに後半どこまで粘れるかみたいな、「スピード」「持久」というところは頑張っていますね。


ーー同じチームには背泳ぎ専門の竹原選手がいるが、アドバイスをもらったりはするか

 結構自分は竹原くんに練習中、泳ぎ方やどういう風に意識しているかとかは聞いています。


ーー実際に竹原選手のアドバイスを取り入れてみて

 水のキャッチのする部分(など)教えてもらったものはすごい意識しています。


強化中の背泳ぎを練習する松下


ーーパリ五輪に向けて意識していることは

 自分は選考会のときにちょっと前半を抑えすぎてしまったというのがあるので、オリンピックでは周りに惑わされず、自分のレースをするっていうのはずっと考えながら練習しています。


ーー松下選手にとって平井監督はどんな存在か

 自分の生きてきた人生以上にコーチングをされてる監督なので、始めてのオリンピックですが落ち着いていけるんじゃないかなと信頼というか、上からですけど頼れる、そういう存在です。


ーー平井監督から本番に向けて何かアドバイスはもらったか

 本番に向けて、ビビらず自分が持っているものをしっかり最初から出すというところをオリンピックでは意識するように指示されています。


ーー憧れの選手が着ていた東洋大のジャージを着て五輪に行けることについて

 感慨深いというか。テレビでも見ていたジャージを自分が着て、まだ着せられている感はあるんですけど東洋大学のチームに入ったんだなと実感はありますね。


ーー東洋大での練習はどうか

 すごい陸トレとかもしっかりするチームだと思いますし、みんな目指しているところが高いので、自分としては居心地がいいかなと思います。


この日の練習には松下が憧れる萩野公介氏の姿も(右上)


ーーこれから海外での長い遠征になるが体調はどうか

 こんなに(長く)海外行くって初めてなので、何を持って行ったらいいのか、、まず、体を向こうで崩さないようにしっかり体調を整えるために食事とか工夫していかなきゃいけないなあと。競技の調子とかは、先生やベテランのコーチの方々から指導があると思うのでそこは問題ないかなと思うが、食事などは自分が気をつけないといけないことなので、そこは慎重にやっていきたいなと思います。


ーー今回の遠征で意識したいところは

 前回(の遠征では)ちょっと中盤で疲れて、最後また持ち直したんですけど途中疲れてしまったっていうので、しっかりオフの日に疲労を抜くっていうところを意識して今回行きたいなと思います。


ーー高地である遠征トレーニングの効果は

 下りてからすごい楽だなあと、効果はすごい感じます。


ーーどのへんに効果を感じるのか

 心肺機能というところで呼吸が楽というのもあるんですけど、後半の体の動き方が全然違うなと。全然疲れずに動けます。


ーー高地合宿を通して自分がここからまだ伸びていく感覚はあるか

 選考会よりかはタイムを全然上げられるんじゃないかなと自分の中ですでに感覚はあるので、これからの高地合宿で追い込めたら大ベスト(タイム)を狙えるんじゃないかなと思います。


勢いのある自由形を泳ぐ松下


ーー17日から高地合宿に行くともう日本に帰ってこないが、海外に持っていきたいものは

 比較的海外のものは食べられるんですけど、絶対に持っていくものは餅とぜんざいですね。電子レンジで焼きます。


ーー餅はどのくらいの量を?

 でも、重すぎると(重量)超過になっちゃうので。この前スペインに2月に行った時に量を間違えてたくさん持っていきすぎて、餅を日本に返すという事件があったので、今回は学んで餅は食べれる分だけ、持って行ける分だけにしたいと思います(笑)


ーーパリ五輪ではどこを目指すのか

 まずはレベルの高い決勝に残って、どこまで戦えるのか。そしたらメダルとかも自然とついてくると思うので、決勝の舞台で自分の泳ぎをするっていう(のを目指したい)。もちろん出るからには1番狙いたいですし、優勝したいのでまだその実力があるのか分からないんですけど、真っ向勝負で勝負挑めたらなと思います。



松下選手が出場する【男子400m個人メドレー】は、

7月28日(日)18:00〜(日本時間)開始予定です。

熱い応援のほど、よろしくお願いします!