ブラジル相手に健闘した日本。惜しくもフルセットで敗れた(C)Getty Images  バレーボールネーションズリーグ(VNL)女子は、1次リーグ第2週のマカオラウンドが開幕した。この大会でパリオリンピック出場権獲得を…

 

ブラジル相手に健闘した日本。惜しくもフルセットで敗れた(C)Getty Images

 

 バレーボールネーションズリーグ(VNL)女子は、1次リーグ第2週のマカオラウンドが開幕した。この大会でパリオリンピック出場権獲得を目指す日本代表は、5月28日、ブラジル代表と対戦し、セットカウント2ー3(26-24、24‐26、25‐19、20-25、11-15)で敗戦。マカオラウンド初戦を落とした日本の大会通算成績は3勝2敗となった。

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 日本は第1セット、デュースにまでもつれた接戦をものにし、さらにリードを奪い優勢に進めた第3セットも、最後は古賀紗理那の連続ポイントで制するなど先に王手をかけ、世界ランク2位のブラジルをあと一歩まで追い込んだ。

 続く第4セットも一進一退の攻防が続く中、ブラジルのエースであるガビが高い打点でのアタックが要所で決まり、最後は振り切られる形で日本はこのセットを落とす。そして、最終第5セットでも、古賀のアタックがブラジルのブロックに止められるなどゲームの流れを引き戻せず、終始リードを握られたまま追いつくことができなかった。

 今大会での無敗を続けるブラジルに互角の戦いを演じながらも、最後は力の差を見せつけられ屈した日本。だが、対戦相手ブラジルの国内メディアからは、その日本チームの奮闘を称える声が上がっている。

 ブラジルのニュースサイト『globo.com』はこの日本戦でのブラジルの勝利について、「ブラジルは厳しい戦いだったが、非常に重要な結果を勝ち取った」と報じた。

 同ディアは、「試合中に2度のビハインドを負ったものの、ブラジルチームは日本を逆転し、セットカウント3-2で勝利した」と振り返っている他、「第1セットで、日本はブラジルにとって困難をもたらすことをすでに示していた」「第3セットでも再び主導権を握り、非常に冷静に勝利した」などと、日本の戦いぶりを評価している。

 また、この試合で24得点をマークし、逆転勝利に導いたブラジルの主将・ガビのコメントも掲載。「長い試合になることは予想していたし、日本女子の質の高さを考えると、忍耐強くアグレッシブに戦う必要があった。彼女たちのディフェンスは素晴らしかった。しかし、私たちのチームのあきらめない強さを発揮できてよかった」と日本の印象や、激闘を制した喜びを語っている。

 これで日本は、第1週最終戦のポーランド戦に続き、連敗となった。次戦、5月30日のフランス戦から再び巻き返しを狙う。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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