昨年交流戦Vを飾った三浦監督率いるDeNAの戦いにも注目が高まる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext いよいよ28日から交流戦はスタートする。全18試合の戦いぶりいかんでは、リーグ戦に戻ったときに大きく順位が変動す…

昨年交流戦Vを飾った三浦監督率いるDeNAの戦いにも注目が高まる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 いよいよ28日から交流戦はスタートする。全18試合の戦いぶりいかんでは、リーグ戦に戻ったときに大きく順位が変動する可能性もあるとして注目されている。

 交流戦の戦い方については球界内からも様々な声が上がっている。

【動画】【いよいよ交流戦開幕!】今勢いがあるのはカープ!阪神の岡田監督はそこまで焦らない?中日はワンチャンある!12球団交流戦次第でピンチになる球団について考察します!

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は5月27日に自身のYouTubeチャンネルに「【いよいよ交流戦開幕!】今勢いがあるのはカープ!阪神の岡田監督はそこまで焦らない?中日はワンチャンある!12球団交流戦次第でピンチになる球団について考察します!」と題した動画を更新。独自の目線で交流戦の各球団の戦いぶりのポイントを挙げている。

 まずピンチが心配される球団としては、昨年交流戦Vを果たしたDeNAを挙げた。

 理由としては昨年交流戦で3勝をマークしたトレバー・バウアー、また2勝をマークした今永昇太がともに不在となったことで、その穴をいかに埋めるかがポイントとした。

 昨年、リーグ最多勝に輝いた左腕、東克樹の奮闘が求められる中、「貯金は作れない」と勝率5割程度の綱引きが続くと見る。打線においても昨年の交流戦で打率「.380」とチームをけん引した主砲の牧秀悟を現在、右太もも裏肉離れの故障で欠くなど厳しい戦いを強いられている。牧に代わって4番を務める筒香嘉智など打線の奮起も期待される。

 さらに「だいぶピンチなのは」として、高木氏は昨年までリーグ3連覇を果たしているオリックスを挙げた。

 こちらも昨季の違いとして投手陣においてはエースだった山本由伸がメジャーに行き、左腕エースの宮城大弥も故障でファームに、打撃が好調な山崎福也もFAで日本ハムに移籍ということで、やりくりに苦労しそうという見解を示した。昨年はこの3人で交流戦11勝の内の8勝をマークしていた。

 さらにピンチな球団としては巨人も含まれるとした。

 理由としては計9試合あるパ・リーグ本拠地でのDH起用に関しても新外国人含め、「迫力がない」と指摘。リーグ戦と同様に犠打などをからめたスモールベースボールを継続させることで、強打のチームが多いパ・リーグ相手の戦いで勝ち星をひろえるかは未知数とした。一方、主砲の岡本和真は昨年の交流戦で8本塁打、打率「.383」、19打点をマーク。圧巻の成績でMVPに輝いたとあって、主軸の働きも注目となりそうだ。

 動画内では、パ・リーグ首位のソフトバンク、またセ・リーグ2位の広島が交流戦も順調に勝ち星を積み重ねていくという見方も示した。

 昨年は終盤まで混戦となり、最終的にDeNA、ソフトバンク、オリックス、巨人が11勝7敗で並んだ。このうち得失点差でトップのDeNAが球団史上初の交流戦Vを飾った。今年も各球団の熱い戦いを楽しみにしたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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