メジャー2年目で厳しい状況に立たされている吉田。(C)Getty Images  名門でもがく日本人スラッガーへの評価は実にシビアだ。 現地時間5月25日、米メディア『The Athletic』のアナリストを務めるジム…

 

メジャー2年目で厳しい状況に立たされている吉田。(C)Getty Images

 

 名門でもがく日本人スラッガーへの評価は実にシビアだ。

 現地時間5月25日、米メディア『The Athletic』のアナリストを務めるジム・ボウデン氏が、レッドソックスに所属する吉田正尚の現況について「彼はどこにも移籍しない。あの契約では、(契約の)大部分を負担したとしてもトレードはできない」と指摘した。

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 大きな期待を背負って海を渡った。2022年12月にオリックスからポスティングシステムを利用し、レッドソックスと5年総額9000万ドル(約110億円)で大型契約を締結。1年目の昨季は140試合に出場して、打率.289、15本塁打、72打点、OPS.783とまずまずの成績を残した。

 さらなる飛躍を誓って迎えた2年目の今季は、守備の負担を軽減されるDHとしての出場がほとんど。必然的に攻撃面での貢献が求められたが、24試合に出場して打率.275、2本塁打、OPS.736とハイアベレージは出せず……。スタメンから外れる日もしばしばあった。

 そんな吉田は4月27日に「左手親指痛」のために負傷者リスト入り。さらなるアピールが求められるなかで、無念の離脱を余儀なくされた。

 1500万ドル(約21億円)と決して安くはない年俸もあり、吉田には「払いすぎだ」「過大評価されている」という批判も飛んでいる。30歳のスラッガーは間違いなく正念場にあると言っていい。

 一部では年俸負担削減対象としてトレードも囁かれた吉田だが、かつてレッズ、ナショナルズでGMを務めたボウデン氏は、「間違いなくDH専属となるヨシダを獲得したいと思うチームはない」と断言。さらに厳しい意見を飛ばした。

「ヨシダは平均以下の守備力しかなく、それほどパワーやスピードがある訳でもない。コンタクト能力、出塁、そして滅多に三振しないことに優れてはいるが、相手にダメージを与えるほどの攻撃力はないんだ」

 メジャー移籍2年目で早くも逆風にさらされている吉田。厳しい意見は名門に所属しているがゆえではあるが、戦線復帰後に周囲を黙らせる結果を出したいところだ。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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