新たにメジャー移籍報道が出た佐々木。その去就は日米両球界で垂涎の的だ。(C)産経新聞社 幕張からメジャーへ――。“令和の怪物”こと佐々木朗希の去就にあらためて脚光が集まっている。 現地時間5月26日、米紙『Washington Po…

新たにメジャー移籍報道が出た佐々木。その去就は日米両球界で垂涎の的だ。(C)産経新聞社

 幕張からメジャーへ――。“令和の怪物”こと佐々木朗希の去就にあらためて脚光が集まっている。

 現地時間5月26日、米紙『Washington Post』のチェルシー・ジェーンズ記者は、「この22歳は、できるだけ早くMLBでプレーすることを希望している」と断言。複数のメジャー球団フロント、スカウト、代理人の情報として、今オフにもポスティングを実施する動きが水面下で加速しているとすっぱ抜いた。

【動画】佐々木朗希が日本人最速タイに並んだ!驚愕の「165キロ」を計測した歴史的瞬間の映像

 実現すれば、エポックメーキングな移籍となるのは必至だ。一方でメジャーリーグには2016年に施行された労使協定により、25歳未満の海外選手を獲得する際には、契約金制限が設けられている。仮に23歳となる来季に向けて佐々木がポスティングを宣言したとしても、年間500万ドル(約7億2500万円)程度に抑えられたマイナー契約しか結べないのである。

 ただ、こうしたシビアな条件があったとしても「ほぼすべての球団が獲得を目指す」とされる理由は、やはり佐々木の規格外のポテンシャルがあるからに他ならない。同紙の取材に応じたロッテのグレゴリー・ポランコは「彼(佐々木)は、毎日のように自分にMLBについて聞いてくる。彼は行く準備ができている」と私見を披露。そして、22歳の日本人エースの才覚を絶賛している。

「ヤマモト(山本由伸=現ドジャース)がいなくなった今、ササキは日本で最高の投手だ。彼は背が高いうえに剛速球を投げるし、厄介なスプリットも持っている。本当に全てが素晴らしいんだよ。彼はまだ若いから、僕はもっと経験が必要だと思う。だから『おい、もう少しここにいろよ』って言ったんだ。そしたら彼は『いや、僕は行きたい』って言ってきたよ」

 さらに「彼がプレッシャーを背負っているのは知っているよ。そのプレッシャーが、彼が投げるたびに完璧を求める理由だと思う」と続けたポランコは、「僕は毎日、彼に『君は素晴らしいピッチャーだ。素晴らしい才能があるし、投げ方を知っている。だから落ち着け』と伝えるようにしている。彼は本当に若いのに、キャッチボールをするたびにみんなに見られるから難しいんだ」と吐露。佐々木の精神的な不安を指摘している。

 昨オフにも越年交渉をし、契約更改後に日本プロ野球選手会を脱退するなどメジャー移籍に向けた態度を見せた佐々木。彼が「世界最高峰」の舞台を志しているのは明らかだが、果たして、ロッテや周囲の関係者からゴーサインは出るだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】佐々木朗希の「今オフMLB移籍計画」を米記者が報道! “25歳の壁”も「日本の慣例に縛られるには才能がありすぎる」

【関連記事】佐々木朗希、山下舜平大、高橋宏斗ら5人を列挙! MLB公式サイトが伝えた「次にメジャーでエースになり得る日本人」

【関連記事】オリックスの21歳右腕・山下舜平大を「昭和、平成の怪物」が絶賛!「恐ろしいピッチャーが出てきた」