2024年5月27日第71回全日本プロ選手権自転車競技大会/高知競輪場昨年4年ぶりに再開された「全プロ競技大会」が、今年は高知競輪場にて5月27日、開催された。競輪のプロ選手による最高峰の自転車トラック競技大会が、この「全プロ記念競技大会」…

2024年5月27日
第71回全日本プロ選手権自転車競技大会/高知競輪場

昨年4年ぶりに再開された「全プロ競技大会」が、今年は高知競輪場にて5月27日、開催された。
競輪のプロ選手による最高峰の自転車トラック競技大会が、この「全プロ記念競技大会」。
寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントG1の出場権やシードレースへの権利もかかっており、7つの競技ごとに、競輪とは違うスペシャリストぶりを発揮する者、記録更新を目指す者、チームでの入賞を目指す者など、さまざまな思いが交錯するのも見どころの一つ。
今年も高知競輪場より、各種目を現地レポート。

※昨年の大会のレポートはこちら

***************
【ケイリン・決勝】



1/山口拳矢(中部地区・岐阜)※大会連覇
2/松井宏佑(南関東地区・神奈川)
3/郡司浩平(南関東地区・神奈川)
4/新山響平(北日本地区・青森)


山口拳矢選手コメント
「準決で、ちょっとギア不足を感じたので(決勝は)上げました。それが良かったと思います。(レースの組み立て的には)初手が良かったです。(連覇できたのは)展開ですね。競輪の自転車も(競技用のカーボンフレームのように)進んでくれればいいんですけど。いろいろと考えて(新しいフレームを)作りながらですね」


***************
【スプリント】

1/河端朋之(中国地区・岡山)※12年ぶり2回目の優勝
2/雨谷一樹(関東地区・栃木)
3/佐々木悠葵(関東地区・群馬)
4/福永大智(近畿地区・大阪)

河端朋之選手のコメント
「周りの方が焦って自分より先に仕掛けていた感じですね。正直、(寛仁親王牌は)理事長杯でも、特選でも、乗れれば良かった。どちらも厳しい戦いなので頑張るのみ。ここは競技を楽しむ気持ちが大きかったです」


☆3・4位決定戦


1/佐々木悠葵(関東地区・群馬)
2/福永大智(近畿地区・大阪)

***************
【1kmタイムトライアル・決勝】

1/菊池岳仁(関東地区・長野)=1分03秒092
※大会新記録



2/新田祐大(北日本地区・福島)=1分03秒334



3/村田祐樹(中部地区・富山)=1分03秒960
4/北井佑季(南関東地区・神奈川)=1分03秒976


菊池岳仁選手のコメント
「全プロ記念競輪で情けない走りだったので、良いところを見せようと。全開でいって、我慢するだけだと思っていました。優勝できて良かったです。差燻煙は、理事長杯を走るだけで何もできなかったので、今年はレースに参加できるように練習を頑張ります」


※エリミネイションレースとチームスプリントの結果は次ページへ

【エリミネイションレース・決勝】





1/小林泰正(関東地区・群馬)※大会連覇
2/小林潤二(関東地区・群馬)
3/桝井幹雄(中部地区・三重)
4/小岩大介(九州地区・大分)


選手のコメント
「昨年に引き続きメンバーが良かったので、マークされると思いましたし、途中で逃げようと思ったのですが、自分の思うように走れなかったです。なんとか意地で勝てて(連覇できて)良かったです。また、ダービー(日本選手権)の決勝に乗って、自信がついてきましたが、自力としてタテ脚をもう少しつけていきたいです」


***************
【チームスプリント・決勝】

1/四国地区=46秒713
久米康平(徳島)・島川将貴(徳島)・太田竜馬(徳島)


2/南関東地区=46秒891
簗田一輝(静岡)・渡邉雄太(静岡)・深谷知広(静岡)


3/九州地区=47秒103
井上昌己(長崎)・梅崎隆介(長崎)・佐藤幸治(長崎)


太田竜馬選手のコメント(写真左)
「自分も遅れて余分な脚を使ってしまったので、ヤバいなと思ったのですが。タイムを見て、3位に入れればいいかなと思っていました。まさかですね。今は、(競走得点が)100点しかないので、(寛仁親王牌の)特選スタートは大きいです」

久米康平選手のコメント(写真中央)
「まさかのバラバラスタート。いつもならスタートして島川が横におるんですけど、おかしいなと。よくリカバリーしてくれました。今のチームを結成して6年、なんとか今回で結果を出せて良かったです。直前に支部合宿で高知に来て練習できたのが良かったですね。自分のスタートも良くて、いつもより0.4、0.5秒くらい速かったと思うので。後輩のまさかのサプライズでヒヤヒヤしましたけど良かったです」

島川将貴選手のコメント(写真右)
「やってしまいました。もう恥ずかしいっす。スタートで滑ってしまって、かなり焦りました。後ろ見たら太田もちょっと遅れていた。ヤバかったっすね。早い順番だったので、このタイムでどれぐらいに入れるかも分からなかったですし、3位に入れたらと。特選スタートが初めてなので嬉しいですね」

※4kmチームパーシュート、4km個人パーシュートの結果は次ページをご覧ください。

【4kmチームパーシュート・決勝】


1/九州地区=4分17秒878
角令央奈(福岡)・原井博斗(福岡)・橋本陸(福岡)・上野恭哉(福岡)
※大会新記録



2/中部地区=4分19秒526
近谷涼(富山)・重倉高史(富山)・吉川希望(石川)・南儀拓海(富山)
※大会新記録



3/南関東地区=4分22秒472
新村穣(神奈川)・嶋津拓弥(神奈川)・堀内俊介(神奈川)・佐々木龍(神奈川)

4/北日本地区=4分23秒232
渡辺正光(福島)・佐々木雄一(福島)・佐藤一伸(福島)・須永優太(福島)


原井博斗選手のコメント(写真左から)
「オーバーペースで入ってしまって、持たないかなと思ったのですが、皆そのまま回れて結果オーライでした。練習と準備を4人でしてきたので、結果が出て良かったです。(来期S級復帰で)優勝すれば(寛仁親王牌G1に)出られると思っていましたが、この大会からでないと(G1に)出られる実力がないので、皆で優勝を目指して頑張りました。競輪も頑張ります」

角令央奈選手のコメント
「福岡支部所属としては初めての全プロ競技です。設定タイムが4分21秒くらいだったので、思った以上に出ましたね。突っ込んだ感じがしたのですが、体が動いていたのでそのまま押し切れた感じです。400バンクで1周半、500バンクで1周交代をイメージして、すごく練習しました。これがきっかけとなり、福岡から選手をもっと輩出できればと。競輪も頑張る道筋が大事だと思います」

***************
【4km個人パーシュート・決勝】

1/近谷涼(中部地区・富山)=4分34秒791 ※大会連覇
2/渡辺正光(北日本地区・福島)=4分44秒472
3/梁島邦友(関東地区・茨城)=4分47秒643
4/村田雅一(近畿地区・兵庫)=4分49秒872


近谷涼選手のコメント
「競技で海外などを転戦してやっていたので、負けたくない思いがありました。競輪の力が付いてきて中距離の持久的な力が落ちてきていますが、その力を保てているので、短距離中距離ともに上手くトレーニングを組み込んでいきたいと思っています。競輪も頑張っていきます」