4年目の今季はメンタル面も充実し、安定感あるレースを続けている(C)Getty Images

 今季のF1において、高いパフォーマンスをみせている角田裕毅(RB)。ここまでの7レースで4度の入賞を果たし計15ポイントを獲得した。予選でもシングルグリッドを記録するなど、コンスタントに結果を残すレースを続けている。

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 チーム在籍4年目を迎え、開幕から安定した走りを披露していることで、来季のシートをめぐり移籍や残留など、欧州でさまざまな憶測が囁かれてきている。親チームにあたるレッドブルへの“昇格”も常に期待される中、海外メディアでも興味深い考察が行われているようだ。

 英F1サイト『F1 OVER STEER』が現地時間5月21日(日本時間22日)、角田の来季の去就について論じる特集記事を配信した。

 その中で、「現時点では、F1ドライバーの市場は非常に予測不可能で、グリッドのシートの半分はまだ埋まっていない」などと見通しており、注目されるレッドブルチームに関しては、「今のところ、来年マックス・フェルスタッペンと一緒にレースをする可能性が最も高いのはセルジオ・ペレスで、アウディとの契約を遅らせているカルロス・サインツの動向も気になるところだ」と見解を示している。

 さらに、「レッドブルはツノダを昇格させる気はないようであり、彼は別の意味で難しい立場にある」と主張。角田を支援しているホンダが2026年より、アストンマーティンとコンビを組むことにより、「ホンダとのつながりを考えると、ツノダにとって唯一の選択肢はアストンマーティンかもしれない」と綴っている。

 また他にも、カナダの『TSN』などで活動するレースアナリスト、ティム・ハウラニー氏が「彼は素晴らしかった。来シーズンもRBにとどまると思う。2026年については、誰にも分からない。まだF1にいるかもしれないし、そうでないかもしれない」と予想したコメントも紹介。

 さらにトピックの中では、「あるジャーナリストは、ツノダが来年、アストンマーティンのリザーブドライバーとして移籍し、2026年にレースシートを獲得する可能性があるという噂をパドックで耳にした」という現地関係者の声なども記している。

 いずれにしても、RB残留や他チームへの移籍など、24歳の未来はまだ定まっていないことは明らかだ。まだ多くのレースを残す今季、ここからの結果においても、シートの行方が左右される可能性もあることも間違いない。果たしてF1ドライバーとしての4年目の2024年シーズンは、角田にとって大きな転機となるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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