パリ五輪出場をかけた世界最終予選が開幕7月26日から8月11日にかけて開催されるパリオリンピック2024。そのパリ五輪で新種目となり注目を集めているブレイキン。日本からは、昨年のアジア大会で優勝したShigekixが既に内定を決めている。そ…

パリ五輪出場をかけた世界最終予選が開幕

7月26日から8月11日にかけて開催されるパリオリンピック2024。そのパリ五輪で新種目となり注目を集めているブレイキン。日本からは、昨年のアジア大会で優勝したShigekixが既に内定を決めている。そのパリ五輪の最終予選に位置付けられている「オリンピック予選シリーズ (OQS)」が中華人民共和国・上海にて2024年5月16日(木)~5月19日(日)の4日間にわたって開催された。

パリ五輪への出場権は、男女各16名で各国上限は2枠。現時点では昨年の世界選手権優勝者1枠、各大陸王者の5枠が既に決定済み。そして開催国フランス1枠、国際オリンピック委員会(IOC)などが割り当てるユニバーサリティ2枠はOQS後に確定する。残る7枠は今回の上海と6月にブダペストで行われるOQSでの上位7人に与えられることが決まっている(順位によってポイントが与えられその合計で確定する)。予選大会を通じてOQSの出場資格を得たファイナリストは世界で40名(男女それぞれ)。日本人選手は、この数年間で五輪フォーマットの大会において数多くの好成績を残しており、男女共に五輪出場への期待が高い。

photograph by haru_graphics

女子は世界のTOP4のうち3名が日本人という快挙

ブレイキンは男女共にOQS上海の結果がパリオリンピック出場に大手をかけるだけあり、今大会に照準を合わせてフィジカルやマインドを整えてきた選手も多い。日本人選手は、出場全選手がTOP16へ進出を決めDAY1を終了した。DAY2となる本日は、ラウンドロビンと呼ばれるグループに分かれての総当たり戦でTOP8まで絞られ、その後はノックアウト方式のトーナメントで優勝者が決まる。

女子はTOP16のラウンドロビンで全選手がトップ通過を果たし、準々決勝に駒を進めた。TOP8では、RikoがイタリアのAntiに3-0で快勝。Amiは中国のYingziに2-1で勝利、AyumiはフランスのSyssyに2-1で勝利と、なんとベスト4にも日本人女子選手が揃って進出。世界のTOP4のうち3名が日本人という結果になった。

TOP4では、RikoとAmiの日本人対決となり、世界で戦うキャリアをRikoよりも数多く持つAmiが3-0で勝利。AyumiもアメリカのLogistxに2-1で勝利し、女子の決勝は日本人対決となった。

日本のAmiとAyumiが決勝戦で相対するのは、国内大会だけでなく、世界の頂上決戦も含めて過去に何度も対戦している。オリンピックの最終予選という舞台でも、日本人同士の対決で世界一を争う形となった。最後は0-3でAyumiがAmiに勝利し一つ目の最終予選で優勝を果たした。尚、3位決定戦では、日本のRikoがアメリカのLogistxと対戦し勝利。女子は世界のTOP1、2、3が全て日本人という結果になった。

photograph by haru_graphics

Hiro10が日本人男子最高位の3位に輝いた

男子も出場全2名がTOP8へ進出。TOP8では、IssinがオランダのLeeと対決。Issinは自身が得意とするパワームーブを中心に組み立てながらLeeに挑んだが、このバトルではムーブの独創性や音楽性を活かしたLeeのムーブが評価され0-3でIssinが敗れた。その後に登場したもう一人の日本人Bboy、Hiro10はアメリカのGravityを相手に2-1で勝利。国際大会で数多くの実績を持つGravityに、オリンピック最終予選という大一番で勝利してTOP4を決めた。

準決勝で、Hiro10は優勝したLeeに0-3で敗れるが、3位決定戦で世界タイトルを数多く持つ韓国のHongtenに勝利し、第3位に輝いた。次回のブダペスト大会へ向けても勢いをつける結果となった。

今大会と1ヶ月後に行われるブタペスト大会の合計ポイントで、パリ五輪出場が決まる。女子はTOPを日本人が独占。出場権最大2枠を国内でも争うことが予想される。男子もHiro10とIssinが上位に入り高いポイントを獲得した、残り1枠をどちらが手にするのか?次回大会も要注目である。

photograph by haru_graphics

各競技で協力してTEAM JAPANのサポートを実施

またオリンピック予選シリーズ (OQS) 上海大会では日本人選手たちが最高のコンディションで試合に臨めるように、味の素株式会社「ビクトリープロジェクト」が帯同・サポートしている。本プロジェクト内容については下記の通りだ。

ビクトリープロジェクトは、2003年から味の素株式会社と日本オリンピック委員会(JOC)が共同で実施している選手のコンディショニングサポートプロジェクト。選手の目指す姿や目標に合わせた栄養サポートを提供し、パフォーマンスの最大化と意識改革に貢献している。

特に大会期間中は、「補食」を通じて選手のコンディショニングをサポート。具体的には、エネルギー補給を目的とした「パワーボール」と、カラダのコンディションを維持するためのアミノ酸サプリメント「アミノバイタル」を提供している。

今回のオリンピック予選シリーズ(OQS)では、ブレイキンだけでなく、BMX、スケートボード、クライミングチームにも「パワーボール」と「アミノバイタル」を提供し、全ての競技で選手が最高のコンディションで試合に臨めるよう支援した。
選手一人一人のコンディションを詳細に把握し、適切な栄養プランを提案することで、長期間にわたり安定したパフォーマンスを維持できるようサポートしている。

The post 世界の頂上決戦が日本人対決となった「オリンピック予選シリーズ 上海大会」日本のAyumiとオランダのLeeが優勝 first appeared on FINEPLAY.