東京競馬場で5月26日(日)に行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。目前に迫る"競馬の祭典"において近10年の傾向とは。今回は平均勝ち時計、そしてペースにフォーカスする。  早速だが、…

 東京競馬場で5月26日(日)に行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。目前に迫る"競馬の祭典"において近10年の傾向とは。今回は平均勝ち時計、そしてペースにフォーカスする。

 早速だが、近10年の平均勝ち時計は2分23秒9となっている。最速は22年のドウデュースの2分21秒9、最遅は17年のレイデオロで2分26秒9。その差は実に5秒もある。ただ、これは馬場や能力よりも、ペースに因るところが大きい。当然ながら、この時計だけでドウデュースがレイデオロよりも断然強いと判断するのはナンセンスだ。

 ペースをみてみると、前半1000mが60秒を切ったことは4回ある。速い方から順番に19年の57秒8、15年の58秒8、22年の58秒9、14年の59秒6。ハイペースだと縦長になりやすいこともあって、内外の枠順の有利不利はほぼなくなる。この4回に限ると、7枠が2勝、2着1回、3着1回の好成績。8枠も2着が1回ある。確かに19年は最内枠のロジャーバローズが制しているが、外枠だから割引、という考え方は控えた方がよさそうだ。

 今年の日本ダービーはどんなペースになるのだろうか。おそらく逃げるのはメイショウタバル。皐月賞では折り合いが付かず、前半1000mが57秒5という超ハイペースで逃げることとなったが、陣営は同じ轍は踏むまいと調教から工夫しているはず。今回はタメが利くのか、そして後続がどれだけ付いていくのか、このあたりはレースのカギとなるかもしれない。