史上初となる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)の父仔3代制覇なるか。偉大な祖父&父に続けと、キズナ産駒はジャスティンミラノ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)など5頭が参戦予定。ドゥラメンテ産駒もシュガークン(牡3、栗東・清水久詞厩舎…

 史上初となる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)の父仔3代制覇なるか。偉大な祖父&父に続けと、キズナ産駒はジャスティンミラノ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)など5頭が参戦予定。ドゥラメンテ産駒もシュガークン(牡3、栗東・清水久詞厩舎)など2頭、初年度のレイデオロ産駒からはサンライズアース(牡3、栗東・石坂公一厩舎)がエントリーしている。

 これまでに日本ダービーの父仔制覇は15組ある。しかしながら、父仔3代制覇は一度もない。近年ではキズナ産駒のディープボンド(20年5着)、バスラットレオン(21年15着)、アスクワイルドモア(22年12着)、ドゥラメンテ産駒のタイトルホルダー(21年6着)、シーズンリッチ(23年7着)、ドゥラエレーデ(23年競走中止)がチャレンジしたが、戴冠には届かなかった。

 今年の登録19頭のうち、祖父も父もダービーを制しているのはキズナ産駒の5頭、ドゥラメンテ産駒の2頭、レイデオロ産駒の1頭の計8頭だ。その中でも最右翼はキズナ産駒のジャスティンミラノだろう。新馬、共同通信杯、皐月賞とデビュー3連勝でGI初制覇。東京も経験済みとあって、死角の少ない本命馬といえる。キズナ産駒は他にもスプリングS覇者のシックスペンス(牡3、美浦・国枝栄厩舎)、京都新聞杯を制したジューンテイク(牡3、栗東・武英智厩舎)などを擁し、超豪華布陣となっている。

 一方のドゥラメンテ産駒はシュガークンに期待がかかる。これまで日本ダービー馬が出ていない青葉賞組だが、武豊騎手の手綱は心強い限りだ。レイデオロ産駒のサンライズアースは初年度産駒の稼ぎ頭として父の期待を一身に背負う。実績豊富なキズナ&ドゥラメンテの産駒たちに待ったをかけられるか。

 ディープインパクト→キズナVSキングカメハメハ→ドゥラメンテ&レイデオロの2大系譜。そういった視点でも目の離せない一戦となる。