東京競馬場で5月26日(日)に行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。1932年に目黒競馬場・芝2400mの「東京優駿大競走」として創設され、34年から現在の東京芝2400mに移設。レース名は50年に東京優駿競走と変わって…

 東京競馬場で5月26日(日)に行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。1932年に目黒競馬場・芝2400mの「東京優駿大競走」として創設され、34年から現在の東京芝2400mに移設。レース名は50年に東京優駿競走と変わって日本ダービーの副称が付き、64年に現在の東京優駿に変更された。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する。

■1位 2分21秒9 2022年 ドウデュース

 前年に朝日杯FSを制したが、年明けは弥生賞2着、皐月賞3着といま一歩。巻き返しを狙って、4.2倍の3番人気で出走した。レースは1000m通過58.9秒のやや速い流れ。直線では2番手から運んだアスクビクターモアは粘っていたが、全体的には差し馬向きの展開になる。ドウデュースは後方から追い込んできたイクイノックスと連れるようにして伸び、最後はクビ差振り切って勝利。それまでのレコードを0.6秒も更新する圧巻の走りを披露し、レジェンドに歴代最多を更新するダービー6勝目をもたらした。

■2位 2分22秒5 2021年 シャフリヤール

 新馬戦を快勝したのち、年明け初戦の共同通信杯はエフフォーリアから離された3着。続く毎日杯を勝利して、直行でのダービー参戦だった。道中は平均ペースで流れ、最後は上がり33.9秒の決め手比べ。エフフォーリアが馬場の真ん中を抜け出して、勝負あったかに思われたが、後続から馬群を縫うように伸びてきたのがシャフリヤールだった。最後は2頭がもつれるようにしてゴール。写真判定の結果、10cmともいわれるわずかな差で勝利しており、福永騎手は歴代2位のダービー3勝目を飾った。

■3位 2分22秒6 2019年 ロジャーバローズ

 ダービーの時点で5戦2勝。前走の京都新聞杯では2着に入っていたものの、2走前のスプリングSでは7着に敗れていたこともあり、12番人気と伏兵評価の一頭だった。ゲートが開くとリオンリオンが飛び出していき、1000m通過は57.8秒の超ハイペース。ロジャーバローズは離れた2番手から首尾よく運び、直線でも驚異的な粘り腰を見せてダノンキングリー以下を振り切った。単勝93.1倍での勝利は、JRA発足後のダービーでは史上最高配当。ディープインパクト産駒はダービー7勝目だった。

 今年の日本ダービーは無敗の皐月賞馬ジャスティンミラノが中心になりそうだが、牝馬として史上4頭目の制覇狙うレガレイラ、キタサンブラックの半弟にあたるシュガークンなども虎視眈々。世代の頂点に輝くのはどの馬か、結末はいかに。発走は26日の15時40分だ。