門脇は今季から遊撃ポジションを任されている(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext 巨人は5月19日に行われた広島戦(マツダ)に3-9と敗れ、3連敗。これで広島本拠地のマツダでは今季は未だ勝ち星なしと「鬼門」…

門脇は今季から遊撃ポジションを任されている(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 巨人は5月19日に行われた広島戦(マツダ)に3-9と敗れ、3連敗。これで広島本拠地のマツダでは今季は未だ勝ち星なしと「鬼門」払拭はまたも果たせなかった。

 先発の高橋礼が誤算だった。打線は初回、アドゥワの立ち上がりを攻め、坂本勇人、萩尾匡也の適時打で3点を先制。幸先のいいスタートを切ったが、その裏だった。

【プロ野球解説】巨人が3位に転落『高橋礼に喝‼︎”あれが全て!』門脇2エラーで心配…阪神岡田野球で首位キープ!DeNA『もっと上位に行ける‼︎』日本ハム”守りに入るとダメ…”西武武内惜しい…

 先発の高橋が先頭の秋山翔吾にストレートの四球を与えると、こちらも巨人キラーで知られる末包昇大に3ランを浴びるなど、あっという間に試合をひっくり返された。

 試合後、阿部慎之助監督は乱調だった高橋を含め、秋広優人、ドラフト3位ルーキー、佐々木俊輔、山瀬慎之助の降格を決定。代わって中継ぎの馬場皐輔、郡拓也、喜多隆介との入れ替えを決めたとされる。

 チームはここにきて3連敗で3位転落、一方、心配されているのは、開幕から遊撃を任されている門脇誠の状態にもある。

 カード初戦の17日のゲームでは失点につながった失策含め、1試合2失策でリーグ最多タイの7失策を記録している。打撃においてもここまで打率.228(19日現在)と苦しんでいるとあって、18、19日のゲームではいずれもドラフト4位ルーキーの泉口友汰が先発で遊撃を守った。

 長く守っていた坂本に代わって、遊撃ポジションを任された門脇に何が起きているのか。球界内からも心配の声が出ている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は5月19日に自身のYouTubeチャンネルに「【プロ野球解説】巨人が3位に転落 『高橋礼に喝!!あれが全て!』門脇2エラーで心配…阪神岡田野球で首位キープ!DeNA『もっと上位に行ける!!』日本ハム"守りに入るとダメ…"西武武内惜しい…」と題した動画を更新。週末3連戦の各球団の戦いぶりを独自の視点で解説している。

 高木氏は門脇に関して「守りは大丈夫、あとは打つだけの選手」だったところを最近は、打撃面でも陰りが見えるとあって、心配とした。

 さらに持ち味の守備では1試合に2失策、17日の試合では4回一死一、三塁の場面で、秋山のセカンドへの打球を、セカンドのベースカバーに入った門脇がファーストへ悪送球。ダブルプレーコースだったところが失点につながった。この試合では3回、先頭の秋山の打球をファンブルし、失策を記録していた。

 高木氏は4回のプレーに注目。「投げるほうのミスはまったくしなかった選手が、ゲッツーをあせったかどうかわからないけど、一塁に悪送球で失点につながった」として、安定していた送球にまで乱れが生じているとあって、精神的にプレッシャーを感じている可能性があると指摘した。

 昨年はルーキーイヤーながら、球際の強さなど堅守で存在感を示すと1軍に欠かせない選手となり、シーズン終盤から坂本に代わって、遊撃を任され、今季から本格的にコンバートとなった。背番号も「35」から「5」に変更。内野の要として、さらなる飛躍が期待されていた。

 「こういう選手が育ってくれると巨人も大きい」としながら、高木氏も「ちょっと門脇は心配だな」と今後の影響を危惧する場面もあった。

 さらにこのたび、降格となったサブマリン右腕・高橋に関しては各球団の攻略が進んでいることを指摘。ファームの調整においては「もう少し緩急、抜くボールの精度を上げていったほうがいい」と助言した。

 動画内では他球団の戦いぶりについても触れている。

 開幕から好調に飛ばしてきた巨人も同一カード3連敗とここにきて、ほころびが見え始めた。交流戦前最終となる今週の戦いの内容が一層、大事となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】「野球ができて楽しいでしょうね」 光る貢献 小林誠司に対して元巨人首脳が漏らした「感慨」のワケ

【関連記事】【巨人】正捕手争いに異変あり!? 注目集める起用法 存在感高める「ベテラン捕手」とは

【関連記事】巨人の新リーダー・門脇誠の強烈な存在感 ドラフト戦略に影響も!?