菊池の防御率は2.60。勝利には恵まれていないものの、安定したピッチングを続けている(C)Getty Images ブルージェイズの菊池雄星は、ここ4試合で0勝2敗と、今月に入りまだ白星を手にしていない。チームが現在ア・リーグ東地区…

菊池の防御率は2.60。勝利には恵まれていないものの、安定したピッチングを続けている(C)Getty Images

 ブルージェイズの菊池雄星は、ここ4試合で0勝2敗と、今月に入りまだ白星を手にしていない。チームが現在ア・リーグ東地区最下位に沈むなど不振が続いており、好投を続けながらもシーズン3勝目に届かずにいる。

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 現地時間5月15日(日本時間16日)のオリオールズ戦でも5回途中まででマウンドを降りたものの、失点はソロ本塁打による1点のみ、今季最多タイとなる奪三振9を記録。球数こそ88球を投じたとはいえ、スタッツをみる限り決して悪い内容ではなかった。

 先発陣の中では、チームのエースであるホセ・ベリオスとともに防御率2点台(2.60)をマークするなど、ここまでの内容はブルージェイズ加入3シーズン目にして、過去最高とも言えるパフォーマンスだ。また、チームとの契約が今季までとなる中で、菊池の今後に関してすでにさまざまな話題も持ち上がってきている。

「ユウセイ・キクチは今オフ、大金を手にしようとしている」

 そう報じているのはブルージェイズの情報を扱う『FANSIDED Jays Journal』だ。現地時間5月17日(同18日)のトピックにおいて、菊池が今オフの移籍市場で評価が高まると見通しており、「エースのようなピッチングを続ければ、ブルージェイズのサウスポーの銀行口座はもっと大きくなりそうだ」と強調している。

 同メディアは、「この日本人選手がFAを迎えるにあたり、残りのキャリアをどこで過ごすのかが気になるところだ」と指摘。また、チーム加入からの過去2シーズンを振り返り、昨季から好調を維持していることを踏まえ、「トロントが彼を引き留めることを決めた場合、特に彼の耐久性を考えると、かなりの金額を支払うことになるだろう。投手の負傷が相次ぐスポーツにおいて、彼は他のほとんどの選手よりも頑丈であることが証明されている」とフィジカルの強靭さも評している。

 さらに、関心はシーズン終了後だけにとどまらず、「ブルージェイズが苦戦を続けるのであれば、球団は見返りを得るために彼をトレードすることも真剣に検討しなければならない」と夏のトレード移籍の可能性にも言及。

 他にもトピックでは、「キクチがいなかったら、今シーズンのブルージェイズはどうなっていただろうか?ケビン・ガウスマンの今シーズンの浮き沈みと、他の選手たちの怪我や不調を考えると、ジェイズファンはぞっとする」と記すなど、チームの不振と背番号16の活躍ぶりへの複雑な心情を吐露している。

 チームは徐々に借金が増え、上位との差も広がるなど苦境から抜け出せずにいる。シーズンオフでのFAよりも早く、菊池に大きな転機が訪れても不思議ではないのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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