第85回オークス(優駿牝馬/GI、東京芝2400m)は、桜花賞馬ステレンボッシュの牝馬2冠に注目が集まるが、桜花賞惨敗組や別路線組も虎視眈々。

本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに、オークスの穴馬候補をピックアップ。ここでは「サフィラ」を取り上げる。

◆【オークス(優駿牝馬)2024予想/穴馬アナライズvol.1】「大人びたレース運びが魅力の穴候補、距離延長の心配なし」 想定“8人気”前後の伏兵

■サフィラ

全兄にGI朝日杯FS勝ちなど重賞4勝のサリオスや、半姉は府中牝馬S勝ちのほか有馬記念やエリザベス女王杯で2着の実績があるサラキアなど、今勢いのある一族出身。ポテンシャルを高く評価されている馬で、ハイレベルなメンバーが揃った阪神JFでは、重賞未勝利ながらも1番人気に支持されていた。

重賞初制覇がかかった前走のクイーンCは、好位追走から勝機をうかがったが、直線ではまったく反応せず9着に沈んでいる。レース前はカイ食いが悪かったようで、当日は前走からマイナス10キロと、陣営も想定外だった大幅な馬体減が敗因だろう。

この中間は桜花賞をパスして、樫の舞台に絞って馬体回復に専念。その甲斐あって、今回は調教後馬体重でプラス22キロにまで戻した。さらに今回は金曜輸送を行い、対策もばっちりだ。マイルのスピード比べは劣ったが、この母系は長距離でこそ。あらゆる条件が好転する今回、素質馬の一発に期待したい。

◆【オークス(優駿牝馬)2024予想/穴馬アナライズvol.1】「大人びたレース運びが魅力の穴候補、距離延長の心配なし」 想定“8人気”前後の伏兵

◆【オークス(優駿牝馬)2024予想/穴馬アナライズvol.2】「メンタルの安定がもたらす激走のシナリオ、相手に押さえるべき」 単勝オッズ“2桁”の妙味

◆【オークス(優駿牝馬)2024予想】芸能人・予想家の本命・注目馬予想まとめ 春GI・7戦連続◎3着以内の“軸指名の達人”は?

著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長 元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。