WRC第5戦ポルトガルでは金曜日の段階で一時首位に立ち、総合3番手で臨んだ土曜日も、GRヤリス・ラリー1ハイブリッドのフィーリングにかなり手応えを得ていたという勝田貴元。SS12でのミスからリヤサスペンションを破損し、その日の競技続行を諦め…

WRC第5戦ポルトガルでは金曜日の段階で一時首位に立ち、総合3番手で臨んだ土曜日も、GRヤリス・ラリー1ハイブリッドのフィーリングにかなり手応えを得ていたという勝田貴元。SS12でのミスからリヤサスペンションを破損し、その日の競技続行を諦めることとなったが、“スーパーサンデー”で3点、パワーステージで1点を獲得することに成功した。ラリーを終えた勝田に、ラリーを振り返って胸の内を聞いた。

──今回のイベントの総括を聞かせてください。
「望んでいた結果を出せなかったので残念ですし、なんだかモヤモヤする感じはあります。クロアチアもそうでしたが、トップを争っているドライバー全員がスピードを出していく時のリスクだったり、なんらかのモーメントを乗り越えて結果を出しているわけです。そういう、“生き残る方の紙一重”をしっかりと見極めて、その次元を継続して走っていけるようにしたいですね。抑えてしまえばもちろんクラッシュもしないですし、ある程度のポジションを持ち帰れるのは分かっていますが、それでは意味がないというか……。自分も表彰台はもちろん、勝てるスピードがあることを証明したいですし、それを結果でも示したいと思っていますから。今後も、今回学んだこと、前回学んだことも含めて、さらに強くなっていきたいと思います」

──次戦のサルディニアについてはいかがでしょうか。
「サルディニアは自分にとってカレンダーの中でも一番苦手意識があるラリーなので、そのあたりをどう克服するかですね。ただ、出走順は悪くないはずなので、雨さえ降らなければ、良い戦いができるんじゃないかなと思っています」
(Keiko Ito)