今週の土曜日は、京都競馬場で平安ステークス(GIII・ダート1900m)が行われます。  14年以降の京都ダート1900mで開催された平安Sを見ると、前走で5着以内だった馬が6勝2着5回3着5回と結果を残していますが、前走で6着以下と掲…

 今週の土曜日は、京都競馬場で平安ステークス(GIII・ダート1900m)が行われます。

 14年以降の京都ダート1900mで開催された平安Sを見ると、前走で5着以内だった馬が6勝2着5回3着5回と結果を残していますが、前走で6着以下と掲示板に載れていない馬でも2勝2着3回3着3回と変わり身を見せる傾向にあります。

 ただし、前走が6着以下だった馬で注意したいのが前走での人気です。前走6着以下から巻き返した8頭の内、6頭が前走で5番人気以内の支持を集めていました。残る2頭は前走が海外で人気が不明だった20年ゴールドドリームと前走9番人気だったクリノスターオーとなっています。前走で大きく負けた馬にも期待できる一戦ではありますが、その時のレースや人気などはしっかりとチェックしたいところです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走11番人気以下
[0-0-0-19]複勝率0%
該当馬:クリノドラゴン、ハピ
※特に言及のない限り、データは14年以降の中京開催を除く8レースを対象にしています。

 上位人気が予想されるハピが該当しました。

 先に挙げたように前走の着順や人気が結果を左右する傾向にある一戦。その中で、前走が11番人気以下と低評価だった馬が好走したケースはありません。

 該当馬に挙げたハピは前走で15番人気。過去の傾向からすれば好走は難しいと思われます。

 その前走は天皇賞(春)で右前肢のハ行により競走中止。そこから中2週での出走となりますので、状態面にも不安が残ります。しかも、近2走は芝とは言え、先述したように競走中止と2走前は9着と大敗しており、リズムを大きく崩している点も気になるところです。

 ダートでは実績のある本馬が人気になるのも当然ですが、今回は前走でのトラブルや近走大敗による精神的ダメージなどを考慮すると、高い評価を与えにくい印象です。人気でリターンも少ないとなれば、ここは思い切って軽視するのもひとつの手ではないでしょうか。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。