前走皐月賞は「右前肢跛行」のため競走除外となったダノンデサイル(栗東・安田翔伍厩舎)。その後の診断では大事に至らず、次走予定の日本ダービー(5月26日・東京芝2400m)へ向けて栗東に在厩して調整を進めている。  今朝16日はレースに向…

 前走皐月賞は「右前肢跛行」のため競走除外となったダノンデサイル(栗東・安田翔伍厩舎)。その後の診断では大事に至らず、次走予定の日本ダービー(5月26日・東京芝2400m)へ向けて栗東に在厩して調整を進めている。

 今朝16日はレースに向けての1週前追い切り。横山典弘騎手が跨り、CWでパッシングシャワーとの併せ馬。パッシングシャワーには安田翔伍調教師が跨り、ダノンデサイルに先行してペースをつくる。6F標識を通過するところから速めのラップを踏んでいき、長めからしっかりと負荷をかけていく。

 6F標識通過時に4馬身ちょっとだった差が3コーナーから4コーナーで少し詰まり、最後の直線に向いたところで3馬身くらいのところまで迫る。ただ、パッシングシャワーもまだ手応えに余裕がありそうだったので、追いつくかどうかという感じだったが、しっかりと追い出されて、加速してからはあっさりと追いついて交わしていった。

 結局は大きく先着してのフィニッシュ。時計は6F79.6〜5F65.0〜4F49.6〜3F35.1〜2F22.0〜1F11.0秒。自身にとって初めての3F35秒台、しかも34秒台に届こうかという数字は破格。あらためてポテンシャルの高さを感じさせる動きだったし、現時点では取消の影響を考える必要はないだろう。

(取材・文:井内利彰)