忘れな草賞を制したタガノエルピーダ(牝3、栗東・斉藤崇史厩舎)が、オークス(3歳牝・GI・芝2400m)でGI初制覇を目指す。  タガノエルピーダは父キズナ、母タガノレヴェントン、母の父キングカメハメハの血統。母は現役時代に未勝利だった…

 忘れな草賞を制したタガノエルピーダ(牝3、栗東・斉藤崇史厩舎)が、オークス(3歳牝・GI・芝2400m)でGI初制覇を目指す。

 タガノエルピーダは父キズナ、母タガノレヴェントン、母の父キングカメハメハの血統。母は現役時代に未勝利だったが、繁殖牝馬として大成功。これまでに産駒はJRAで9頭がデビューして8頭がJRAで勝利。タガノトネールは15年のサマーチャンピオンと16年の武蔵野Sを制覇。タガノエスプレッソは芝、ダート、障害の三刀流で重賞4勝を含むオープン6勝。タガノディアマンテは20年の万葉Sを制し、重賞の2着が3回ある。

 タガノエルピーダはここまで4戦2勝。昨秋は阪神JFを目指したものの、抽選で除外となったため、牡馬相手の朝日杯FSに挑戦。好位から渋太く脚を使い、ジャンタルマンタルから0秒2差、2着のエコロヴァルツからは僅かクビ差の3着に大健闘した。今春はチューリップ賞が4着で桜花賞の優先出走権を逃したが、前走の忘れな草賞を快勝。しっかりと賞金を加算し、オークスへの参戦を決めた。

 忘れな草組が勝てば、19年のラヴズオンリーユー以来で5年ぶりとなる。その時の鞍上だったM.デムーロ騎手との初タッグも何かの縁。桜花賞組を蹴散らし、偉大な先輩に続いてほしい。