今夏開催されるパリ五輪までおよそ2カ月を迎えている。打倒中国を掲げ、団体戦での金メダル獲得に期待がかかるのが卓球日本女子チームである。◆早田ひな、孫穎莎も評価した成長の跡「勝てて幸運だった」 世界女王が見せた振る舞いも注目「握手の際にラケッ…

今夏開催されるパリ五輪までおよそ2カ月を迎えている。打倒中国を掲げ、団体戦での金メダル獲得に期待がかかるのが卓球日本女子チームである。

◆早田ひな、孫穎莎も評価した成長の跡「勝てて幸運だった」 世界女王が見せた振る舞いも注目「握手の際にラケットで……」

■世界卓球ではあと一歩に迫る

2月の「世界卓球団体戦」では決勝で早田ひな(日本生命)が陳夢、平野美宇(木下グループ)が王芸迪を下すなど奮闘し銀メダルを獲得。

また、この時は中国勢に2連敗を喫した張本美和(木下グループ)は、4月の「ITTFワールドカップ2024」で王芸迪を下し世界ランキングもトップ10入りを果たすなど、チーム力を高めている。

そんななか、14日に中国卓球協会がパリ五輪に挑むメンバーを発表。女子シングルスは孫穎莎と陳夢、女子団体メンバーには孫穎莎と陳夢の2人に加え、王曼昱が選出されている。

この中でも絶対女王として君臨する孫穎莎は団体戦だけでなく、シングルス、混合ダブルス(王楚欽とのペア)いずれも金メダル獲得の有力候補で、日本勢の前に立ちはだかる。日本では平野が昨年の国際大会で勝利しているものの、早田や張本美は未勝利で、孫穎莎相手にどのような戦いを挑めるかは本番までの課題となる。

また団体戦ではシングルスに加えて、ダブルスのペアもカギを握る。中国は直近の「サウジスマッシュ」で陳夢、王曼昱のペアで優勝を飾っており、平野、張本美を軸にダブルスの強化を図る日本がどこまで迫れるかも一つの焦点となる。

夏の大舞台が迫るなか、金メダル奪取に期待がかかる日本女子の“五輪トリオ”の進化には期待がかかる。

中国の陳夢、孫穎莎(C)Getty images

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