PFP1位に返り咲いた井上は、歴代のレジェンドに肩を並べる存在となっている(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext  ボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が5月6日、東…

 

PFP1位に返り咲いた井上は、歴代のレジェンドに肩を並べる存在となっている(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 

 ボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が5月6日、東京ドームでルイス・ネリ(メキシコ)をTKOで破り、4本のベルト防衛を果たした。1ラウンドでの井上のダウン、その後の両者の気迫に満ちた打ち合い、さらにラストラウンドとなった6回での王者のフィニッシュシーンなど、激闘の余韻は今なお、ファンの脳裏に色濃く映ったままだ。

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 大舞台でみせつけることとなった井上の強さは、改めて世界中に衝撃を与えた。その中で、今後の対戦相手も含め、各国メディアがこれまで以上に「モンスター」への関心を高めている。

 英スポーツサイト『talkSPORT』は現地時間5月13日(日本時間14日)、トップランク社CEOのボブ・アラム氏がネリ戦後に井上に向けて発した賛辞を紹介しており、それに反応する形で同メディアによる見解も綴っている。

 トピックでは、東京ドームで初防衛を果たした井上に対し、アラム氏が「彼はパウンド・フォー・パウンドが世界最高であるだけではなく、階級に関係なくイノウエは私がこれまで見た中で最高のファイターだ」と述べたコメントを掲載。他にも、「60年以上のボクシング人生で、イノウエのような選手は見たことがない」などと語ったとしている。

 ボクシング界の重鎮のコメントに対し、同メディアは「多くのボクシングファンは、イノウエが今日地球上で最高のファイターであることに同意するだろう。しかし、アラムが彼を史上最も偉大であるとランク付けしたことにショックを受ける人もいるはずだ」と主張。

 その上で、モハメド・アリ、マイク・タイソン、フロイド・メイウエザー、マニー・パッキャオの名前を挙げ、「人々はしばしば伝説のファイターを称賛するが、アラムは明らかに現在のボクシング界のスーパースターたちが、先人たちよりも優れた存在になりうると明確に信じている」と説明。アラム氏がかつて活動を支えてきた、往年のレジェンドボクサー以上の存在として井上を位置付けていると指摘した。

 加えて、「アラムのコメントは時期尚早かもしれないが、イノウエがボクシング界最高のファイターの1人であることは確かであり、今後数年で次のレベルに到達すれば、史上最高のファイターになる可能性もある」と見通している。

 井上は5月10日に発表となった、米『Ring』誌のパウンド・フォー・パウンドランキングでは、投票で大差をつける形で1位返り咲きを果たしている。トピックにもあるように、アラム氏の言葉は賛否が分かれるものの、もはや伝説上のボクサーと比較される存在であることは、間違いないのかもしれない。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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