WRC第5戦ラリーポルトガル(グラベル)、WRC2部門は、ヤン・ソランスがトヨタGRヤリス・ラリー2に待望の部門初優勝を献上した。ソランスにとっても、うれしいWRC2初優勝となった。 スペイン出身のソランスは、2番手で追うジョシュ・マクリ…

WRC第5戦ラリーポルトガル(グラベル)、WRC2部門は、ヤン・ソランスがトヨタGRヤリス・ラリー2に待望の部門初優勝を献上した。ソランスにとっても、うれしいWRC2初優勝となった。

スペイン出身のソランスは、2番手で追うジョシュ・マクリーン(シュコダ・ファビアRSラリー2)に8秒差をつけての首位で最終日を迎えた。しかし、この日はマクリーンが猛烈な追い上げを見せて最初の2本で連続ベストタイムをマーク。その差は一気に0.1秒にまで詰まってしまった。





すると、続くSS21ではソランスがステージウインを獲り返し、再びその差を6.4秒に広げて最終ステージを迎えた。名門ファフェでの最終ステージではセカンドベストを出したマクリーンのタイムが先行したが、3.2秒届かず。このステージを部門4番手タイムでまとめたソランスが優勝を決めた。

「文句なしに素晴らしいよ!」と笑顔を見せたソランス。今季はフィリピンの観光促進キャンペーン「Love the Philippines」のカラーリングで参戦している。
「自分にとっての初勝利、そしてGRヤリス・ラリー2にとっても初めての勝利となった。信じられないような週末だったし、夢のような参戦機会を与えてくれたフィリピンのみなさんに感謝を伝えたい」





3位には、土曜日にステージ中にタイヤ交換を強いられていたヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)がつけていたが、最終日の朝に、セーフティ規定違反とパルクフェルメアウトが早すぎたことで1分ずつのペナルティを受け、5位に降格。この結果、ラウリ・ヨーナ(ファビアRSラリー2)がポディウムに上がった。





ロッセル自身は悔しい結果となったが、ランキング上位のオリバー・ソルベルグ、ガス・グリーンスミス(いずれもファビアRSラリー2)がそれぞれラリーリタイアを喫したことから、選手権争いではロッセルがここで首位に浮上した。





ソランスは、WRC2チャレンジャーでも最大ポイントを獲得。WRCマスターズカップでは、ジャン・ミシェル・ラオー(トヨタGRヤリス・ラリー2)がトップでフィニッシュした。

WRCポルトガル WRC2部門最終結果
1 J.ソランス(トヨタGRヤリス・ラリー2) 3:53:25.2
2 J.マクリーン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +3.2
3 L.ヨーナ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +1:47.4
4 F.ザルディバール(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2:14.4
5 Y.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) +2:30.6
6 R.コルホネン(トヨタGRヤリス・ラリー2) +3:13.3
7 M.プロコップ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +4:53.2
8 G.リンナマエ(トヨタGRヤリス・ラリー2) +6:37.7