パリ五輪に出場する水球男子日本代表の荻原大地選手(21)=日体大4年=が8日、母校の鹿児島県立鹿児島南高校で開かれた激励会に出席した。全校生徒約940人を前に五輪での活躍を誓った。 荻原選手は高校時代にポイントゲッターとして国体と全国高校…

 パリ五輪に出場する水球男子日本代表の荻原大地選手(21)=日体大4年=が8日、母校の鹿児島県立鹿児島南高校で開かれた激励会に出席した。全校生徒約940人を前に五輪での活躍を誓った。

 荻原選手は高校時代にポイントゲッターとして国体と全国高校総体で計3回優勝。現在は右サイドでプレーし、カウンターを得意とする。大学2年で初めて日本代表に選ばれ、パリ五輪の出場権を得た昨年のアジア大会では優勝に貢献した。

 初めて日本代表として試合に出たとき、身長178センチ、体重72キロの荻原選手は「身長2メートル、体重100キロの選手を相手にして、自分がやってきた水球が否定された気がした」という。「それでも五輪に出るという夢があったから、努力して壁を乗り越えられた」と生徒たちに語りかけた。

 激励会後の取材では高校時代の思い出などを語った。試合で不調のときには自己分析するよう指導され、すべての試合で活躍できるようになったという。「練習はつらかったけど、いま思い返すと楽しかった」と振り返った。パリ五輪ではベスト8以上をめざすという。(宮田富士男)