米紙『ニューヨーク・ポスト』のジョン・ヘイマン記者が9日(日本時間10日)、「トレードデッドラインを迎えるまでにターゲットとなるスター選手たち。その早期リスト」と題して、記事を公開。今夏のトレード期限前に移籍しそうな大物をピックアップし、可…
米紙『ニューヨーク・ポスト』のジョン・ヘイマン記者が9日(日本時間10日)、「トレードデッドラインを迎えるまでにターゲットとなるスター選手たち。その早期リスト」と題して、記事を公開。今夏のトレード期限前に移籍しそうな大物をピックアップし、可能性の高い順番に名前を挙げた。
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■「誰よりも負けるのが嫌い」低迷カ軍を去るか
4日(日本時間5日)には2年連続首位打者のルイス・アラエス内野手が、トレードでマーリンズからパドレスへ移籍。シーズン序盤でいきなりインパクトのある取引が成立したが、今回のような大物のトレードは今後も発生するのか。ヘイマン記者が可能性のある選手をピックアップした。
同記者が真っ先に名前を挙げたのが、ノーラン・アレナド内野手(カージナルス)。言わずと知れたメジャーを代表する三塁手で、本塁打王3度を誇る打撃に加え、デビューから10年連続でゴールドグラブ賞を受賞した守備の名手でもある。
なぜ移籍する可能性が高い大物として注目されるのか、それはカージナルスの低迷にある。侍ジャパンで活躍したラーズ・ヌートバー外野手も所属する同チームは、昨季に続き今季も苦戦。37試合を消化した時点で15勝22敗、ナ・リーグ中地区の最下位に沈んでいる。さらに直近10試合でも2勝8敗と改善の兆しが見えない。
同記者は「アレナドは誰よりも負けるのを嫌がる」と紹介。その上で「カージナルスは1年以上もの間、散々な成績を続けているので、彼がトレードを承認する可能性がある」とした。そして、移籍先候補に挙げたのがドジャース。「ドジャースにとって彼がどうしても必要な選手かと言われればそうではないかもしれないが、カージナルスのスターを獲得する可能性があるチームの1つだ」と主張した。
■「明るいスポット」好投続ける菊池雄星の名前も
アレナドはカージナルスに愛着があるものの、現状を鑑みればトレードに応じる意向はあると見られており、移籍先が常勝ドジャースであれば首を縦に振るというのが、同記者の予想となっている。
米スポーツサイト『Fan Nation』も「カージナルスが昨季のように苦戦が続いた場合、今夏のトレード期限を前に売り手に回っても驚くことではない。もしアレナドを放出すれば、それはカージナルスが再建に前向きであることを明確に示すことになる」と説明。続けて「今のところそういう動きはないが、チームの成績が好転しなければ、状況は変わるかもしれない」とし、「アレナドが移籍したら驚きだが、完全に排除することはできない」と結んだ。
同記者は12番目に菊池雄星(ブルージェイズ)の名前も挙げており、「もしブルージェイズが(再建を視野に)トレードを始めるなら、もう思い切りやったほうがいい。前回登板を終えた時点で防御率2.72をマークしているキクチは明るいスポットだ」とし、他球団が欲しがる選手の1人とした。
ポストシーズン進出を断念したチームは、トレード市場を使って来季に向けて動き出す。今夏も大きな動きはあるのか、注目だ。
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