今週の土曜日は、東京競馬場で京王杯スプリングカップ(GII・芝1400m)が行われます。  過去10年の京王杯SCでは、6番人気以下の穴馬が馬券に絡まなかったのは20年と22年の2回となっており、そのほかの年では必ず6番人気以下が1頭は…

 今週の土曜日は、東京競馬場で京王杯スプリングカップ(GII・芝1400m)が行われます。

 過去10年の京王杯SCでは、6番人気以下の穴馬が馬券に絡まなかったのは20年と22年の2回となっており、そのほかの年では必ず6番人気以下が1頭は馬券圏内に好走しています。このような傾向になっている要因として、前走の着順があまり参考にならない事が挙げられます。

 過去10年の京王杯SCでは、前走3着以内の馬が2勝2着5回3着5回。一方、前走4着以下だった馬が8勝2着5回3着5回と好成績を残しています。前走で馬券に絡めなかった馬でも、そこからガラッと激変し好走する可能性があるのは覚えておきたいところです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走1.4秒以上の差で敗退(ただし、前走GI出走馬は除く)
[0-0-0-9]複勝率0%
該当馬:クリノガウディー、グランデマーレ、レッドモンレーヴ
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。

 上位人気が予想されるレッドモンレーヴが該当しました。

 前走で馬券に絡めていなかった馬でも巻き返すケースの多い一戦ではありますが、勝ち馬から大きく離されて負けている馬の好走にはあまり期待が出来ません。

 前走で大きな差をつけられて負けている馬でも、そのレースがハイレベルなメンバーが集まるGIであれば致し方ない面はあります。しかし、今回と同格や格下の一戦で大敗した馬が巻き返したケースはありません。

 該当馬に挙げたレッドモンレーヴの前走はGIIの中山記念。勝ち馬から2.8秒も離されて15着と大敗しています。

 レースではスタートで出遅れて離された最後方からの競馬。勝負所で上がっていく事もなく、直線でも目いっぱいに追わずに入線。レース当日はプラス14キロと大きく馬体が増えてしまった影響があったかもしれませんが、それにしても負けすぎな印象です。

 しかも、レースでは鞍上が無理をしなかったように見えますので、馬が楽をする事を覚えてしまっている可能性も否定はできません。昨年の京王杯SCを勝っている事から人気が有力ではありますが、臨戦過程や馬の精神状態に不安を感じるのも事実。配当妙味は感じられませんし、本馬を軽視する事も選択肢のひとつとして考えたいところです。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。