ポテンシャルは確かな度会。持ち味を生かしつつ輝ける場所を探したい(C)産経新聞社 DeNAは5月8日のヤクルト戦に2-6で敗戦。6日に勝利して5割復帰を果たしたが、またしても借金生活に突入した。ヤクルト相手に完敗と言って差し支えのな…

ポテンシャルは確かな度会。持ち味を生かしつつ輝ける場所を探したい(C)産経新聞社

 DeNAは5月8日のヤクルト戦に2-6で敗戦。6日に勝利して5割復帰を果たしたが、またしても借金生活に突入した。ヤクルト相手に完敗と言って差し支えのない試合だったが、特に悪目立ちした選手がいる。それはドラフト1位ルーキーの度会隆輝だ。

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 「1番・ライト」でスタメン出場した度会は、1点ビハインドの4回2死一、二塁の場面で初球のフォークボールに手を出してセカンドゴロに倒れる。先発投手の石田健太が食らいつきながらセンター前ヒットを打ってつないでくれた打席だっただけに、何としても1本ほしい場面だった。

 また、6回に登板した中川虎大がヤクルト打線につかまってリードを2点に広げられ、なおも1アウト満塁のピンチで、北村拓己の平凡な飛球を度会は落球。タイムリーエラーとなり、リードを3点に広げられてしまった。

 開幕戦から2戦連続でホームランを放つなど鮮烈なデビューを飾ったものの、徐々に調子を落としていた度会。5月1日の中日戦で今シーズン初のスタメン落ちを経験するが、5月5日の広島戦ではスタメンに返り咲いて見事猛打賞をマーク。翌日のヤクルト戦でも代打でヒットを放ち、状態の良さをアピールできていたことが、8日のスタメン出場につながったのだろう。

 とはいえ、与えられたチャンスで攻守に精彩を欠いたプレーを見せてしまった度会。バッティングに波があるのは仕方ないにしても、外野フライを落としてしまったのは痛手だ。

 そもそも、度会の起用法を再考すべきかもしれない。度会は1番で起用されるケースが多いが、現在の打率.235よりも1番の時の打率(.192)は低い。一方、6番(.429)、8番(.500)といった下位打線でスタメン出場した時の打率は良いのだ。実際、5日の広島戦で猛打賞した時も6番でスタメン出場していた。

 もともと初球からどんどん振っていく積極打法が持ち味の選手であり、相手投手の出方や状態を見極める役割が求められる1番よりは、下位打線で伸び伸び打たせたほうが本来のバッティングを披露できるかもしれない。度会の打席だけではなく、打順にも注目したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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