5月9日、B1西地区7位で今シーズンを終えた大阪エヴェッサは、仙台89ERSを退団した藤田弘輝ヘッドコーチが2024-25シ…

 5月9日、B1西地区7位で今シーズンを終えた大阪エヴェッサは、仙台89ERSを退団した藤田弘輝ヘッドコーチが2024-25シーズンの指揮官に就任したことを発表した。

 藤田HCは埼玉県出身の38歳。ハワイ大学ヒロ校から浜松・東三河フェニックス(現:三遠ネオフェニックス)に入団し、2011年に宮崎シャイニングサンズで現役を引退。同クラブで指導者としてのキャリアをスタートさせると、2016年のBリーグ開幕後は三遠や琉球ゴールデンキングスのHCなどを務め、2021-22シーズンから仙台のHCを務めていた。

 仙台に移籍してからは、当時B2にいたチームをB1昇格へと導き、B1初年度こそ東地区最下位に沈んだものの、今シーズンは強豪クラブにも土を付けるなど、27勝33敗で東地区6位と奮闘した。

 新天地となる大阪は、今シーズン好スタートをきりながら25勝35敗で西地区7位に終わり、上位浮上を目指すクラブ。2シーズンにわたってチームを指揮していたマティアス・フィッシャーHCが契約満了で退任し、Bリーグで指導者キャリアを築いてきた藤田HCにバトンが託される格好となった。

 今回の発表に際して、藤田HCはクラブ関係者への感謝を口にしつつ、「遠目からではありますが、大阪エヴェッサにも素晴らしい選手やチームスタッフがいると感じていました。これから出会う、また再会するチームメートとともにバスケットボールに向きあい、カルチャーを創り闘えることにとてもワクワクしています。勝つために僕ができることを全力でチームに貢献していきたいと思ってます」と、クラブ公式サイトを通じてコメント。

 また、今野翔太ゼネラルマネージャーは、「ファン・ブースターの皆さま、パートナーの皆さま、そして大阪の子どもたちが憧れを持つチーム。強いチーム。明確なチームカルチャーをもったチーム。これが大阪エヴェッサの本来あるべき姿だと考えております」と、チームの理想像を語り、「この3つを追求し創り上げていくことを考えたとき、それを体現するにふさわしいヘッドコーチは藤田HCだと確信し、オファーをさせていただきました」と、今回の人事について説明。新指揮官を「闘将」と表現し、「藤田HCの創りあげる新生・大阪エヴェッサのバスケットボールを楽しみにしてください」とファンに呼びかけた。