<楽天-オリックス>◇8日◇秋田オリックス吉田輝星投手(23)が、故郷・秋田で3年連続登板を果たした。1-3の7回裏に3番手で登場。マウンドに向かった瞬間に拍手、場内にアナウンスが流れた瞬間にまた拍手が起きた。先頭の村林に初球は145キロ直…

<楽天-オリックス>◇8日◇秋田

オリックス吉田輝星投手(23)が、故郷・秋田で3年連続登板を果たした。

1-3の7回裏に3番手で登場。マウンドに向かった瞬間に拍手、場内にアナウンスが流れた瞬間にまた拍手が起きた。

先頭の村林に初球は145キロ直球から入り、6球目の変化球を左前に運ばれた。続く浅村は中飛に打ち取ったが、村林を暴投で二塁に進め、島内に四球を与えて一、二塁。鈴木に左前打を打たれて1死満塁となった。平井投手コーチがマウンドに向かい、一呼吸おいたあと、茂木の二塁ゴロで三塁走者がかえって1点を失った。なおも2死二、三塁とピンチは続くも、辰己を空振り三振に抑えた。

球場は懐かしいこまちスタジアム。金足農3年だった18年夏に同球場で秋田王者となり、甲子園大会で準優勝した。全国的なカナノウ旋風の出発点がこまちスタジアムだった。日本ハム在籍時の一昨年6月21日の楽天戦で先発し、5回途中2失点で負け投手となったが、18年夏のヒーローの帰還を待ちわびたファンの声援が球場にあふれた。昨年はイースタンリーグで登板し、今年は新しい所属チーム・オリックスのユニホーム姿を披露。2年ぶりに1軍戦力として戻ってきた。

家族や金足農の関係者が登板を待ちわび、試合前には「チームが勝って僕も抑えられれば一番、いいパフォーマンスになると思う。1球、1球頑張りたい」と語っていた。ただ。無失点で投げきることはできなかった。