第76回春季関東地区高校野球茨城県大会(県高校野球連盟主催、朝日新聞水戸総局など後援)は6日、J:COMスタジアム土浦で決勝があり、常総学院が4―3で鹿島学園を破り、2年連続17回目の優勝を決めた。両校は18日から群馬県で開かれる関東大会…

 第76回春季関東地区高校野球茨城県大会(県高校野球連盟主催、朝日新聞水戸総局など後援)は6日、J:COMスタジアム土浦で決勝があり、常総学院が4―3で鹿島学園を破り、2年連続17回目の優勝を決めた。両校は18日から群馬県で開かれる関東大会に出場し、鹿島学園は18日に樹徳(群馬3位)と、常総学院は19日に中央学院(千葉2位)と、それぞれ対戦する。

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 三回裏1死満塁のピンチに、常総学院の鍜冶壮志(3年)は救援のマウンドに上がった。右腕から繰り出す130キロ台の直球を見せ球にしつつ、変化球で後続の打者2人をわずか5球で仕留めた。この日3回と3分の2を投げ、無失点に抑えた。

 昨秋の県大会3回戦でも六回に中継ぎとして登板。相手の長打や味方のミスで得点圏に走者を背負うと、踏みとどまれず2点を失った。チームは関東大会、選抜大会と出場したが、鍜冶がマウンドに立つことはなかった。

 どうしたら粘り強い投球ができるのか。昨冬から今春の練習では、下半身を鍛えつつ、ブルペンで色々な試合状況をイメージしながら投球練習に取り組んだ。

 迎えた今大会の背番号は18。投手としては4番手だったが、「成果を実感できた」という。島田直也監督は「エース・小林芯汰に次ぐ投手の育成がチームの課題だ」という。鍜冶は「チームメートと競い合い、夏はもっと上の背番号をつけたい」。試合後、闘志をたぎらせていた。(古庄暢)