初回のダウンでヒヤリとさせた井上だが、冷静さを取り戻すと6回でネリを仕留めた(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext 圧巻の決着シーンが海外にも衝撃を広げている。 5月6日、ボクシング世界スーパーバンタム級…

初回のダウンでヒヤリとさせた井上だが、冷静さを取り戻すと6回でネリを仕留めた(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 圧巻の決着シーンが海外にも衝撃を広げている。

 5月6日、ボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)は、東京ドームで開催されたWBC同級1位ルイス・ネリ(メキシコ)とのタイトルマッチに臨み、6回1分22秒TKO勝ち。世界戦22連勝と自身の日本記録を更新し、あらためてその強さを世界に示した。これで戦績は、27戦全勝(24KO)だ。

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 波乱の幕開けとなったこの試合。まず1回に井上がネリの左フックを顔面に食らい、プロキャリア初のダウンを喫してしまう。しかし2回に“モンスター”は、カウンターの左フックを炸裂させ、ネリからダウンを奪取。さらに5回、右フックで2度目のダウンを奪うと、6回には右ストレートを見舞い、戦慄のフィニッシュを決めた。

 この戦いぶりを受け、米放送局『ESPN』などに執筆していたアリエル・ヘルワニ記者は、すぐさま自身のX(旧ツイッター)を更新。「またしてもなんと恐ろしいKOだ」と書き始めると、「ボクシング界でイノウエほどエキサイティングな存在はいない」と続け、「彼はいつも期待を裏切らない」と称賛を送っている。

 また、同じく『ESPN』元記者のスティーブ・キム氏は、「最大の敵は、彼自身の不安だった」「ネリを圧倒しなければならないというプレッシャーが彼にかかり、油断してしまったのだろう」と1回のダウンを分析。「ただ自分を奮い立たせ、ネリを痛めつけ、そして畳みかけた。彼は感動を与え続けている」と発信していた。

 スーパーバンタム級でも勢いが止まらない井上。その驚異的な強さには、ただただ驚かされるばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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