延長10回に一挙5点、済美に競り勝つ 第99回全国高等学校野球選手権大会は19日、大会第11日が行われ、第1試合で盛岡大付(岩手)が済美(愛媛)を12-7で下してベスト8進出を果たした。両校とも満塁本塁打が飛び出すなど点の取り合いとなった試…

延長10回に一挙5点、済美に競り勝つ

 第99回全国高等学校野球選手権大会は19日、大会第11日が行われ、第1試合で盛岡大付(岩手)が済美(愛媛)を12-7で下してベスト8進出を果たした。両校とも満塁本塁打が飛び出すなど点の取り合いとなった試合は延長10回に盛岡大付の5得点で決着した。

 準々決勝進出をかけた試合は息詰まる熱戦となった。済美が2回に2点を先制すると、盛岡大付は直後の3回に1点を奪い、1点差に迫った。さらに5回だ。盛岡大付は1死一、二塁から植田のタイムリーで同点に追いつくと、2死満塁とした後に小林が勝ち越しの満塁本塁打をマーク。一気に4点を勝ち越した。

 しかし直後の5回裏。済美は1死満塁のチャンスを作ると吉岡がバックスクリーンに満塁本塁打をマーク。6-6の同点とした。1試合2本の満塁弾に会場からもどよめきと歓声が沸き起こった。

 済美はその後、7回に宇都宮のソロ弾で勝ち越しに成功。しかし試合はこれで終わらない。盛岡大付は9回先頭の植田が土壇場で同点ソロを放ち、試合を振り出しに戻した。さらに延長10回、盛岡大付はヒットとエラーで無死二塁の好機を作ると林の右前タイムリーで勝ち越しに成功。さらに二、三塁とチャンスを広げると、植田がバックスクリーンへ2打席連発となる3ランをマーク。さらに1点を加えてこの回一挙5点を奪った。

 その裏を守り切った盛岡大付は初の夏8強入り。値千金の同点弾を放った植田は2打席連発を含む4安打5打点、決勝打の林も4安打を放つ活躍を見せた。(Full-Count編集部)