「ウエスタン、阪神7-4くふうハヤテ」(5日、甲子園球場) 阪神は先発の西純が7回4安打無失点9奪三振と圧巻の投球を見せた。打線は二回に爆発。相手の四球も絡んで打者一巡し、6安打一挙7得点とした。 八回には育成新外国人のベタンセスが甲子園…

 「ウエスタン、阪神7-4くふうハヤテ」(5日、甲子園球場)

 阪神は先発の西純が7回4安打無失点9奪三振と圧巻の投球を見せた。打線は二回に爆発。相手の四球も絡んで打者一巡し、6安打一挙7得点とした。

 八回には育成新外国人のベタンセスが甲子園“デビュー”し、3安打2四死球2失点と悔しさが残る結果でマウンドを降りた。九回に登板した湯浅は3日・くふうハヤテ戦(甲子園)に続く快投で1回無安打無失点1奪三振だった。

 甲子園での3連戦を通して和田2軍監督は「昨日も言ったけど、もう一回ここで野球をやるんだっていう気持ちを持って明日以降もしっかりやろう」と選手らに伝えた。

 和田2軍監督の一問一答は以下の通り。

 -西純は球が走っていた。

 「うんうん、今日は立ち上がりから純也らしいというか。強い球がいってたよね。で、向こうがちょっと早打ちというかファーストストライクからどんどん打ってきたということもあって非常に球数も少ない中で、七回までそんなにピンチもなく、純也らしい投球ができたね」

 -追い込んでからしっかり三振も奪える。

 「今日はフォークも落ちてたし、スライダーもコントロールできてた中で基本の真っすぐっていうところが力強さが出てたんで、よかったんじゃないかな」

 -だいぶバッターと勝負できるようになってきた。

 「いやいやいや、ずっと悪いことはなかったけど、悪いことないで止まっとったら1軍が見えてこないんでね。もうほんとに状態良くして、順番を待つぐらいの気持ちじゃないといけないんで。今日ぐらいの投球を続けていかないといけないよね」

 -二回に集中して攻め立てられた。

 「まあね、そういう集中力が出た二回だったけど、その後だよね。チャンスらしいチャンスもね、作れなかったんで、そこがね。次の1点というところ。取れなくても、やっぱり得点圏に走者を進めてチャンスを作るっていうね。それがないとこういう苦しい試合にね、勝っても苦しくなるんでね。そこら辺は、これはもう1軍もファームもないんでね。やっぱ試合の流れっていうものがあるんで。そこはちょっと、今日できなかったかな」

 -野口は復帰後初打点。昨日から守備に。

 「野口の持ち味はバッティングなんで。ちょっと休んでたっていうかね。ゲームから離れてた期間があったんで、やっぱり実践ね、どれだけ打席に立ってっていうところで昨日初めて守備にも就いて、もうこれで何の制約もなくプレーできるんでね。今は、今日もヒットは出たけど、まだ野口のバッティング、スイングからしたらまだまだ物足りないというか。もっともっとできる選手だと思うんでね。ただ、その中でバッティングだけの選手には絶対なってほしくないんで守備、走塁というところもね。しっかり勉強っていうか実践しながら3拍子に近づけるぐらいの選手になってほしいね」

 -七回から百崎が初守備。

 「うん、そうだね。百崎の方ももうほんとに徐々にっていうか、120%じゃないかもしれないけど、それに近いところまでは来てるんで。まあまあいろんな条件が重なってのポジションだったけどね、今日はね。守れるようになると、打席数も増えてくると思うんで。もうこれからじゃないかな。明日からの遠征は置いていくけど、帰った辺りにはね。打って、守って、走ってっていうところがね。そこに近づいてくると思うんでね。3日間、しっかり守備をやって、スローイングは修正して、打ち込んでっていうね、有意義に使ってほしいな」

 -甲子園3日間が終了。選手に何か伝えた。

 「ここでね、甲子園球場で試合ができて気持ちも入ってたと思うし、これだけのファンの皆さんの前でプレーできるっていうね、その喜びも味わったと思うし。ちょっと昨日も言ったけど、もう一回ここで野球をやるんだっていう気持ちを持って明日以降もしっかりやろうと。そういう話はしたけどね」

 -最後に湯浅が登板したのもその意味を込めて。

 「うん、そういうシチュエーションっていうか、展開になったっていうのはあるんだけどね。一昨日も投げてるけど、甲子園のマウンドっていうところでね、やっぱり気持ちも違うと思うし。もう今、徐々にではあるけど投げるたびに球も良くなって、変化球のキレも出てきてるんでね。もう一息じゃないかな」