空手道の静岡県高校総体が4日、県武道館で行われた。38人が参加した女子個人組手で増田亜美(つぐみ、常葉大菊川1年)が初優勝を飾り、8月の全国切符を手にした。 身長155センチと小柄な増田亜が、強気で攻め続けて県の頂点に立った。内山との決勝…

 空手道の静岡県高校総体が4日、県武道館で行われた。38人が参加した女子個人組手で増田亜美(つぐみ、常葉大菊川1年)が初優勝を飾り、8月の全国切符を手にした。

 身長155センチと小柄な増田亜が、強気で攻め続けて県の頂点に立った。内山との決勝は突きでポイントを先取。2度追いつかれたが、思い切りよく飛び込んでの刻み突きで2度とも即座にポイントを取り返し、3―2で初優勝だ。お姉さんたちを次々と倒して、「狙っていました。めっちゃうれしいです!」と笑顔を輝かせた。

 1歳上の姉・琴美も菊川の空手部で、この日は準々決勝で敗退。「かたきを取ってね」と言われて、準決勝でしっかりと約束を守った。普段の練習では「姉の方が強いです」と尊敬する、先輩の声援を力に変えた。

 付属中時代は団体戦で全国ベスト8だったが、個人戦では早々に負けていた。「たくさん練習して自分のベストの結果を出したい」と気を引き締めた。その前に県の団体戦が5日に控える。強気で2冠を取りにいく。(里見 祐司)