米リング誌で衝撃結果全20人の識者が井上尚弥の「勝利」を予測名物編集長も「生意気なネリを唖然とさせる」と断言

数多の猛者を沈めてきた井上。その強さには流石のネリも敵わないか。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext 　絶対王者の完勝か、はたまた挑戦者による番狂わせか――。5月6日に東京ドームで世界スー…

数多の猛者を沈めてきた井上。その強さには流石のネリも敵わないか。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

　絶対王者の完勝か、はたまた挑戦者による番狂わせか――。5月6日に東京ドームで世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥（大橋）が、元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ（メキシコ）を迎え撃つタイトルマッチには、文字通り世界中の熱視線が注がれている。

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　番狂わせと言えば、もっともらしいが、下馬評は“怪物”の圧倒的優位という声が大半を占めている。英ブックメーカー『Bet Fair』によるオッズは「井上の勝利＝1/16」「ネリの勝利＝8/1」「引き分け＝25/1」「井上のKO、もしくはTKO勝利＝1/6」「井上の判定勝利＝11/2」「ネリのKO、もしくはTKO＝13/1」「ネリの判定勝利＝16/1」。いずれも井上を有利と見る向きは強い。

　26戦無敗（23KO）、さらに史上最速での世界2階級での4団体統一という圧倒的実績を考えれば、必然の予想と言えよう。ゆえに鵜の目鷹の目の記者たちもネリの勝利を厳しいと見る。

　米老舗誌『The Ring』は、記者や解説者、トレーナーなど識者20人による勝敗予想を掲載。20人全員が井上の勝利を断言する結果となったのだが、そのなかで同誌の編集長を務めるダグ・フィッシャー氏は、「ネリは危険な挑戦者だと思うが、メキシカンには運動能力の限界とある種の癖がある。イノウエは試合開始のゴングから激しく打ち合うだろう」と指摘している。

　さらにネリの特性について「タパレスのように、慎重かつ殻に閉じこもった戦い方はしないし、度胸もあるが、それに見合うワールドクラスのスピードや反射神経はない」と断じ、こう続けている。

「イノウエのジャブ、右リードフック、そして爆発的なワンツー・コンビネーションには、ネリはグローブを低く構えるしかなくなる。逆にネリがイノウエに対してジャブで打ち出そうとすれば、『ザ・モンスター』がタイミングの良いカウンターの左フックで懲らしめるはずだ。イノウエがネリのボディを狙えるかどうかはわからないが、彼のスピード、タイミング、正確さを考えると、試合序盤にこの生意気なメキシカンを唖然とさせるだろう」

　井上による早期決着も予想されている一戦は、どのような結末を見るのか。ゴングまで残り2日。いよいよその時が訪れる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]