大勢はここまで7セーブをマークしていた(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext  巨人守護神、大勢に何とも痛いアクシデントだ。 5月3日に行われた阪神戦(東京ドーム)。4点リードの9回の場面に登…

 

大勢はここまで7セーブをマークしていた(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 

 巨人守護神、大勢に何とも痛いアクシデントだ。

 5月3日に行われた阪神戦(東京ドーム)。4点リードの9回の場面に登板した大勢は二死を奪うも、連打を浴び、二死一、二塁の形を作られる。

【動画】大勢の緊急降板後、最後を締めたのは泉だった

 

 ここで迎えるはここまで5本塁打をマークしている森下翔太。右腕も何とかアウトに抑えようと力投するも森下はバットを折りながら食らいつき、左前へ適時打を許す。

 するとここで大勢がベンチにアピール。トレーナー、杉内俊哉1軍チーフ投手コーチがマウンドに集結する事態となった。同コーチが右肩をたたくしぐさを見せ、阿部慎之助監督が交代を決断した。9回2死一、三塁となり、スクランブルの場面で登板した泉圭輔がこの日、2本塁打をマークしていた相手主砲の大山悠輔を二飛に打ち取り、ゲームセットとなった。
   
 大勢は昨年も右上肢のコンディション不良に苦しみ、27試合の登板にとどまっていた。今春のキャンプでも右ふくらはぎ痛で離脱し、1軍合流は開幕直前だった経緯もある。

 今後は検査を受け状態を見極めることになる。一方、仮にこのまま大勢が離脱となれば、チームにとっても一大ピンチとなる。大勢は今季ここまで10登板し、7セーブをマークしていた。新任の阿部監督は4季ぶりのV奪回を目指すために欠かせないピースとして守護神の安定運用をあげていた。

 それほどキーマンとして見ていただけに、大事な終盤のストッパーを埋めるのは果たして誰となるのか。

 まずはここまでリリーバーとして開幕から「0行進」を続けている、助っ人左腕のアルベルト・バルドナードも候補となりそうだ。パナマ出身、曲がりが鋭いスライダー、制球も安定しており、開幕からここまで14登板で防御率「0.00」と無失点を続けている。

 さらに、開幕前に一時大勢が間に合うかと危ぶまれた時期に候補とされたのは、19年のドラ1右腕の堀田賢慎だった。150キロ中盤の球威ある直球に変化球のコンビネーションで開幕からここまで安定したパフォーマンスを示している。1度は先発も任されたが、再びブルペンに戻っている。

 いずれにせよ、ゲームの最後を締める守護神の座を務めるのは容易ではない。まずは大勢が軽症であることを祈るしかない。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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