立浪監督がいかに立て直すか(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext  中日は5月3日の中日戦(神宮)に3-5のサヨナラ負け。主砲、中田翔に1発が飛び出したものの、延長戦で塩見泰隆にサヨナラホーム…

 

立浪監督がいかに立て直すか(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 

 中日は5月3日の中日戦(神宮)に3-5のサヨナラ負け。主砲、中田翔に1発が飛び出したものの、延長戦で塩見泰隆にサヨナラホームランを許し、3連敗。借金2で5位に転落、4月4日以来のBクラスとなった。

【動画】先発メヒアは相手主砲、村上に本塁打を献上と粘れなかった

 

 2週間ぶりの先発マウンドとなったハンベルト・メヒアだったが、立ち上がりから乱調。初回、いきなり先頭の西川遥輝に死球を与えると、この回はリーグ首位打者のドミンゴ・サンタナに先制適時打を許す。さらに2回にも先頭の長岡秀樹、続く中村悠平に連続四球を与えてしまう。この回も西川の犠飛で1点を失うと、3回にはこのところ当たっている相手主砲、村上宗隆に7号ソロを献上。さらに1点を失い、4回5安打3失点でマウンドを降りた。

 打線は、7回に2点を奪うと、1点を追う8回2死の場面で主砲・中田が一時同点となる3号ソロを放ち、意地を見せる。中田にとってはこれが3月31日のヤクルト戦(神宮)以来、23試合ぶりのアーチとなった。

 序盤のビハインドを何とか取り戻し主導権を奪い返したいところだったが、あと1点が遠かった。ゲームは延長戦に突入、3-3で迎えた延長11回一死一塁に塩見泰隆にサヨナラ2ランを浴び、チームにとっても痛い3連敗となった。

 ここにきて苦戦が目立つ背景には自慢の投手陣に、ほころびが見え始めたこともある。先発を託されたメヒアは前回4月19日の阪神戦も4回5安打4失点と精彩を欠いた。久々の復帰マウンドも、やはり制球に不安を残す形となった。

 ベテラン右腕の涌井秀章も1日のDeNA戦(バンテリン)を自己最短となる初回1イニングを持たず9失点KOとなった。試合前まで防御率「0・77」と堅調だったが、試合後は「4・13」まで落ち込んでいる。

 すでに開幕ローテーションを務めた6人の内、左腕、大野雄大は不振で抹消、メヒアも1度抹消されて、再登録となったが、首脳陣の信頼を得るピッチングとはいえなかった。

 この日も狭い神宮とはいえ、9四死球はいただけない。首脳陣もピッチングスタッフには「攻める姿勢」を求めているが、今1度原点に立ち返る必要がありそうだ。

 この日は乱調な投手陣が注目されたが、好機に送りバントができないなど、細かいミスも防いでいかないことには得点に結びつかない。ヤクルト打線の倍となる14安打を放つも効果的に点を奪えなかったとあって、いかに白星を奪うかによりフォーカスする必要もありそうだ。
 
 4月中の単独首位時はこれまで低迷していたとあって、中日ファンも大いに沸いた。このピンチをどう乗り越えていくのか。立浪監督の手腕にも注目が高まる。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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