アルビレックス新潟のセンターバック、舞行龍(まいける)ジェームズ(35)が最終ラインを統率し、完封勝利に導く。3日のホーム、サンフレッチェ戦に向け、2日は聖籠町で軽めの調整。4月30日にFW長倉幹樹(24)とともに新発田市の「アドバンファー…

アルビレックス新潟のセンターバック、舞行龍(まいける)ジェームズ(35)が最終ラインを統率し、完封勝利に導く。3日のホーム、サンフレッチェ戦に向け、2日は聖籠町で軽めの調整。4月30日にFW長倉幹樹(24)とともに新発田市の「アドバンファームしばた」を訪れ、広島のチームカラーでもある紫色のアスパラガスを収穫したことを引き合いに「広島の選手のボールも刈ります」と宣言した。

クラブの「ご当地応援選手」として、新発田・阿賀エリアを担当する。訪問時、アスパラガスは1日で約20センチ伸びるという説明を受けると「身長はもう伸びないけど、守備力とロングフィードは伸びている。それが長いサッカー人生にもつながっている」とにんまり。ぐんぐん成長中の長倉は「(アスパラガスの)成長に負けないぐらいゴールの数を伸ばしたい」と誓った。疲労回復やスタミナ増強の効果があるといわれるアスパラガスを贈呈され、1日の練習後にはクラブハウスに隣接する昼食会場「オレンジカフェ」で他選手たちも旬の野菜を味わった。

前節4月27日のFC東京戦は、今季最多失点で完敗(1-3)。試合後は、練習場の至る所で意見をぶつけ合い、問題点をあぶり出した。ここまで10節を終えて14位と伸び悩むが、首位セレッソ大阪とは勝ち点7差。3位広島は同6差と、まだ大きな開きはない。チームとともに、まだまだ成長を続ける35歳は「上位と勝ち点は離れていない。目の前の試合に集中しながら、勝ちを積み重ねていきたい」と力を込めた。広島のボールを刈り、勝ち点もアスパラガスのようにぐんぐん伸ばしていく。【小林忠】

○…FW小野裕二(31)が“受け身禁止”を宣言した。ここまで無敗の広島の総得点は東京に次ぐ16で、守備もリーグ最少の7失点。攻守のバランスが整うが「自分たちからアクションを起こしていく。勝ち点3を取ることにフォーカスしながら、ゴール、アシストを狙っていく」と力を込めた。