中日高橋宏斗投手(21)が2日、今季初勝利へ意気込んだ。3日からのヤクルト3連戦(神宮)を控え、先発陣はバンテリンドームで調整。5日先発予定の右腕は「(神宮の)風の感じ、雲の感じが好き」と話し、好相性を誇るヤクルト戦での今季1勝を狙う。「も…

中日高橋宏斗投手(21)が2日、今季初勝利へ意気込んだ。3日からのヤクルト3連戦(神宮)を控え、先発陣はバンテリンドームで調整。5日先発予定の右腕は「(神宮の)風の感じ、雲の感じが好き」と話し、好相性を誇るヤクルト戦での今季1勝を狙う。

「もう疲労も完全に抜けて、いい準備がここまでできている」。今季初登板の前回4月28日広島戦(バンテリンドーム)では7回3安打無失点の好投を見せた。打線の援護がなく、試合は延長12回引き分け。白星こそ逃したが、先発ローテ定着への手応えを得た。

ヤクルト戦は21年のプロ初勝利を含め8試合6勝2敗と「お得意様」だが、警戒は怠らない。主砲村上は本塁打こそ中日細川に1本及ばないが、オスナ、サンタナが打率、打点で首位。「クリーンナップが(現時点での)打撃のタイトルを取っている。村上さんも前回の巨人戦で本塁打を2発打っている。内(角)なら、バッターボックスのラインに投げるぐらい攻める気持ち。(ゾーンの)中には絶対に入れないという意識を持ってやりたい」と強気の投球を強調した。

昨季は開幕前にWBCに出場し、初の規定投球回にも到達した。開幕投手を目指した春季キャンプでつまずき、ドジャース山本スタイルのフォームで結果を出せず。修正したものの3月16日のオープン戦・阪神戦で3回5安打3四球と崩れ、開幕1軍を逃した。再出発したウエスタン・リーグでは4試合登板で3勝1敗、防御率0・93。リリースポイントを修正するなど課題をつぶし、約1カ月遅れの前回初登板につなげた。

梅津、涌井が崩れた連敗で、チームは1カ月ぶりの借金生活に戻った。「先発で誰かがダメだった時は誰かがカバーする。そういう気持ちを持ってやっていきたい」。エース候補生が救世主としてチーム再浮上をけん引する。【伊東大介】