<国内女子ゴルフツアー:ワールド・サロンパス・カップ>◇第1日◇2日◇茨城GC東コース(6665ヤード、パー72)◇賞金総額1億2000万円(優勝2400万円)ツアー1勝の河本結(25=リコー)が5バーディー、3ボギーの70で回り、通算2ア…

<国内女子ゴルフツアー:ワールド・サロンパス・カップ>◇第1日◇2日◇茨城GC東コース(6665ヤード、パー72)◇賞金総額1億2000万円(優勝2400万円)

ツアー1勝の河本結(25=リコー)が5バーディー、3ボギーの70で回り、通算2アンダーで好発進を切った。

10番からスタートし、11番パー4でボギー先行となったが気持ちは揺れなかった。「取り返そうとする気持ちを出さず、気持ちを抑えてプレーした」と冷静さをキープ。一方で積極性も忘れない。13番パー3ではティーショットで果敢に攻め、5メートルにつけてバーディー獲得。前半さらに2つ伸ばすと、後半はボギーの直後にバーディーを奪い返すシーンを続けた。

前週は5位となるなど、今季はトップ10入りが4回。好調の要因として「100%をゴルフの時間に注いでいる」ことを挙げる。昨季は賞金ランキング84位と振るわなかった。12月に終了した予選会(QT)で4位となった前半の出場権を確保すると、24年を「勝負の年」と位置づけた。「ここで戻ってこれなければ、自分は終わってしまう危機感があった」。練習量だけでなく、食事や睡眠についても意識改革を徹底。さらには目への影響なども考慮し、スマートフォンを眺める時間も1日1時間半に制限した。

プロとして勝つことを目指すだけでなく、人の心を揺さぶるようなプレーをすることを重視する。「感動してくれることが自分の一番の幸せ。『ゴルフっておもしろい』『プロってっやっぱり違うな』と思ってもらうようなプレーを見せることが1番の目標」と力を込める。

弟の力(りき)もこの日、男子ツアーの中日クラウンズで好スタートを切った。そのことを伝え聞くと涙を浮かべ「弟のことが心配だった。相談も受けていたので、やっといいスタートを切れているというのがうれしい」。きょうだいで高め合い、さらに成長していく。【奥岡幹浩】