水原容疑者が大谷から盗用していた資金の一部は、胴元の豪遊によって消えていた。(C)Getty Images 世間に衝撃を与えた問題の闇は、まだまだ深い。 現地時間4月30日、ドジャース・大谷翔平の元通訳・水原一平容疑者が違法賭博に関…

水原容疑者が大谷から盗用していた資金の一部は、胴元の豪遊によって消えていた。(C)Getty Images

 世間に衝撃を与えた問題の闇は、まだまだ深い。

 現地時間4月30日、ドジャース・大谷翔平の元通訳・水原一平容疑者が違法賭博に関与し、同選手の口座から不正送金を行っていたとされている問題で、米スポーツ専門局『ESPN』のティシャ・トンプソン記者がブックメーカーに送金されていたカネがカリフォルニアとラスベガスのカジノに転送され、現金化されていたとすっぱ抜いた。

【関連記事】大谷翔平を裏切る最中に送った「LOL」 水原氏の“軽薄なやり取り”に米識者も困惑「ここまで常軌を逸しているとは」

 同記者は水原容疑者から21年12月から関係者があった胴元であるマシュー・ボウヤー氏にどのようにして資金が流出したのかを詳報。水原容疑者の負け分のうち50万ドルが、ラスベガスやカリフォルニアのリゾートカジノでチップに変換され、ボウヤー氏と妻ニコルさんらからなるグループが勝手に使用。そして賭けに勝てば、チップを現金化していたと伝えた。

 さらに水原容疑者に負債の後払いを許し、泳がせ続けたボウヤー氏について「ラスベガスで“クジラ”として知られており、カジノフロアで何百万ドルも失うことを恐れない高額ギャンブラーだ」と伝えたトンプソン記者は、情報筋からの証言として「彼はリゾートカジノを訪れるたびに25万ドル(約3825万円)から100万ドル(約1億5300万円)をもたらすと評判で、月に2、3回訪れることもあった」と報じた。

 胴元夫妻らは言ってしまえば、大谷の口座から不正送金されたカネで豪遊していたことになる。この衝撃的な一報は現地でも新たな波紋を呼んでいる。

 米版『Yahoo! Sports』のジャック・ベアー記者は、『ESPN』に掲載されたニュース内容を伝えたうえで、「違法賭博組織がカジノやホテルを通してマネーロンダリングをしてきたのは、ギャンブル界では大きな傾向の一つでもあった」と指摘。そのうえで、「オオタニと、その関係者たちが望んでいた通り、ブックメーカーとミズハラの関係性が明るみになるのは良い結果ではある。だが、やはりこの一件が非常に悲しい問題であることに変わりはない。オオタニと親しい関係にあったミズハラがギャンブル依存症だったのだという事実をより鮮明にするからである」と断じた。

 新たに判明したショッキングな事実。一連の情報はギャンブルの闇を物語っていると言えよう。なお、水原容疑者は5月9日に裁判所にふたたび出廷し、罪状認否に臨む予定となっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】大谷翔平はなぜ水原騒動の“標的”になったのか 米紙が独自見解「ミズハラを盲目的に信頼し、金銭に無頓着」

【関連記事】MLB開幕1か月で分かれた明暗…大谷翔平、今永昇太の快進撃の一方で藤浪晋太郎は3Aでも”投壊”

【関連記事】大谷翔平も「おかしい」と困惑 窮地の水原氏が口にした“異様な懇願”「僕の借金を肩代わりしたことにしてくれないか」