前田健太が6回1失点の好投でタイガース移籍初勝利を挙げた(C)Getty Images  タイガースの前田健太が現地時間5月1日(日本時間2日)、本拠地デトロイトでのカージナルス戦に先発し、6回4安打1失点5奪三振で今…

 

前田健太が6回1失点の好投でタイガース移籍初勝利を挙げた(C)Getty Images

 

 タイガースの前田健太が現地時間5月1日(日本時間2日)、本拠地デトロイトでのカージナルス戦に先発し、6回4安打1失点5奪三振で今季初勝利を挙げた。これがメジャー66勝目、日米通算では163勝目となった。

【動画】タイガース移籍初勝利!鋭く曲がる前田健太のスライダーを見よ!

 

 相手のカージナルスは巨人でプレーしたマイルズ・マイコラスだった。最速91.6マイル(約147.4キロ)の直球に加え、変化球も冴えた。初回から2イニングを完璧に抑え込み、3回は二死から初安打を許したが、後続を二ゴロに抑えて切り抜けた。

 4回は先頭のウィルソン・コントレラスにソロを浴びたが、その後はラーズ・ヌートバーを135キロのスプリットで空振り三振に切って取るなど、1失点で終えた。前田は5回、6回も抑えてこの回でマウンドを降りた。

 タイガースに移籍して初めての白星をつかんだ前田に現地メディアも歓喜の声を上げた。タイガース公式Xはこの日の投球内容に「ケンタ・マエダが素晴らしい登板!」と称え、ファンからも「最近は投球が良くなっている」「頑張ったケンタ」と、喜びの声が寄せられた。

 試合後、現地メディア『Bally Sports Detroit』のX上で前田のインタビュー動画が公開された。その中で前田は「丁寧にしっかりと投げられた。守りも守ってくれた」と振り返った。スライダーやスプリットを駆使し「いろんなボールを使い、バッターのタイミングを外しながら弱い打球を打たせるのが自分の持ち味だと思う。今日はそれができた」と頷いた。

 「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏も自身のXで鋭く曲がる前田の変化球を絶賛。「83マイル(134キロ)のスライダーは最高だ」「ケンタ・マエダ、84マイル(135キロ)のエグいスプリット」と、それぞれ映像を添えて投稿している。

 今季の前田はここまでなかなか勝ちに恵まれなかった。現地時間4月6日のアスレチックス戦で黒星だったものの、同13日のツインズ戦と同23日のレイズ戦はともに勝利投手の権利を得ていながら、リリーフ陣が追いつかれてしまい、白星を手にできなかった。

 この日の試合後で防御率は5.02、1勝1敗の成績となった。5月になってようやく初勝利を手にし、これから順調に勝ち星を積み上げていきたいところだ。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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