冨安は「1対1ではよく守った」とも評価された(C)Getty Images  アーセナルの冨安健洋は、4月28日に行われたプレミアリーグ第35節、敵地でのトッテナム戦に左サイドバックとして先発フル出場を果たし、チームの…

 

冨安は「1対1ではよく守った」とも評価された(C)Getty Images

 

 アーセナルの冨安健洋は、4月28日に行われたプレミアリーグ第35節、敵地でのトッテナム戦に左サイドバックとして先発フル出場を果たし、チームの3-2の勝利に貢献した。アーセナルはこの勝利で勝ち点を80とし、リーグ暫定首位の座を堅持している。

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 試合は前半から大きく動いた。15分、アーセナルがコーナーキックのチャンスから相手のオウンゴールで先制。27分にも、自陣から今度はカウンターでから長いパスをつなぎ、最後はブカヨ・サカのシュートでアーセナルが追加点を奪う。さらに38分、またもコーナーキックからMFカイ・ハベルツが頭で押し込み、アーセナルが前半のうちにリードを3点に広げた。

 後半に入ると、ホームのトッテナムも執念をみせる。64分、相手ゴール前まで上がっていたDFクリスティアン・ロメロがゴールキーパーの不用意なパスをカットし、そのまま冷静に左隅に流し込んだ。そして、終盤の87分にも、PA内でのファウルから得たPKをトッテナムのエース、FWソン・フンミンが決め2‐3と1点差にまで迫る。

 だが、最後はアーセナルが守り切り、ノース・ロンドン・ダービーを制した。トッテナムの圧力に耐え抜いたアーセナルが薄氷の白星を掴み、リーグ戦3連勝を達成している。

 2試合連続でスタメンに名を連ねた冨安は、第13節ブレントフォード戦以来となるフル出場。序盤から、同サイドでマッチアップとなるMFデヤン・クルセフスキーへ激しいチェックをみせるなど、守備で精力的な動きをみせ、さらに、オウンゴールでの先制点のシーンでは、冨安が相手DFに身体を寄せ続けたことで得点が生まれている。

 前節のチェルシー戦に続き、2試合連続で白星を呼び込む活躍をみせた冨安には、現地メディアからも及第点が与えられている。

 サッカーサイト『football.london』では、10点満点中「6」と評価。「序盤のやり取りではボールの扱いが少し雑だったが、試合が進むにつれて大きく改善した。1対1のデュエルでは非常に堅実だが、ボールを扱うのが常にベストというわけではない」とプレーを振り返った。

 また、英紙『The Guardian』による個人採点では、チーム内で2位タイとなる「7」が送られており、「プレッシャーをかけ決定的なオウンゴールを誘発。スパーズのワイドマンには手一杯だったが、1対1ではよく守った」など、得点機、守備での貢献度を称えている。

 リーグ戦最終盤に来て、冨安は手堅いプレーでチームを支え続けている。タイトルへと向かう残り3試合でも、キーマンの1人として背番号18に多くの視線が注がれるはずだ。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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