全豪オープン優勝歴2回のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)が、子供の父親と別れたため息子をニューヨークに連れて行くことができず、全米オープンに出場できるかわからない、と明かした。 アザレンカは木曜日にツイッターへの投稿で、「すぐに仕事に…

 全豪オープン優勝歴2回のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)が、子供の父親と別れたため息子をニューヨークに連れて行くことができず、全米オープンに出場できるかわからない、と明かした。

 アザレンカは木曜日にツイッターへの投稿で、「すぐに仕事に戻れないかもしれない、難しい状況に直面している」と書いた。

 かつて世界ランク1位になったこともあるアザレンカは、「どの両親も、自分の子供とキャリアのどちらかを選ばなければならないようなことになるべきではない」とも言い添えた。

 28歳のアザレンカは、昨年12月に初子であるレオを生み、その翌年6月にツアーに復帰した。

 彼女はウィンブルドンの少しあとに----ウィンブルドンでの彼女は7月10日にシモナ・ハレプ(ルーマニア)に4回戦で敗れた----息子の父親と別離した。

「私たちは法的な(別離の)過程を解決するため手続きを行っている最中であり、今のところ、私が全米オープンでプレーするための唯一の方法は、レオをカリフォルニアに残していくことしかない」とアザレンカは書いた。「そして私は、そんなことをしたいと思っていない」。

 全米オープンは8月28日に開幕する。

「ここから大会までの間に、レオの父親と私が意見の相違を脇に押しやり、チームとしてより効果的に働き、3人がそろってニューヨークに旅して私が大会に出られるよう、正しい方向に向けて歩を踏み出すことができることを願っており、そうなるという希望を私は捨ててはいない」とアザレンカは書いた。「でも、もっとも重要なのは、レオが両親の双方とほぼ一貫してともに過ごせるということ」。

 アザレンカは、2012年と2013年に全米オープンで準優勝しており、この双方の決勝でセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)に敗れていた。

 また、アザレンカが、オーストラリアで2度グランドスラムのシングルス・タイトルを獲った年月もあった。

 今年のウィンブルドンは彼女が一年以上の産休後に出場した最初のグランドスラム大会だった。彼女は現在、世界ランキング204位に位置している。

「子供の世話とキャリアのバランスをとるのは、どの親にとっても容易なことではないが、それは私が直面し、喜んで応じたいとしているチャレンジでもある。私は働く母、また働く父であるのはよいことだと知っている、世界中の男性と女性をサポートしたい。誰にとっても、子供とキャリアの間で(どちらを取るか)決めなければならない、というようなことがあるべきではない。私たちはその双方をやるに十分なだけ強いのだから」と、アザレンカは書いた。

「働く母と、子供たちとともにいる権利を支援する重要性を認識している世界中の男女から受け取ったサポートに対し、私は心から感謝している」と彼女は続けた。「まもなくポジティブな状況の発展があり、難しい事態が解決され、競技に戻ることができることを私は楽しみにしている」。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は、子供の問題を抱えていることを告白したビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)(写真◎Gettty Images/7月のウィンブルドンで撮影)

Photo: LONDON, ENGLAND - JULY 03: Victoria Azarenka of Belarus celebrates during the Ladies Singles first round match against Catherine Bellis of The United States on day one of the Wimbledon Lawn Tennis Championships at the All England Lawn Tennis and Croquet Club on July 3, 2017 in London, England. (Photo by Michael Steele/Getty Images)