神戸国際大付は堅守で善戦するも涙のむ 第99回全国高等学校野球選手権大会は18日、大会第10日が行われ、第1試合は延長11回の末、天理(奈良)が神戸国際大付(兵庫)を2-1で下し、準々決勝進出を決めた。手に汗握る接戦だったが、再三のピンチを…

神戸国際大付は堅守で善戦するも涙のむ

 第99回全国高等学校野球選手権大会は18日、大会第10日が行われ、第1試合は延長11回の末、天理(奈良)が神戸国際大付(兵庫)を2-1で下し、準々決勝進出を決めた。手に汗握る接戦だったが、再三のピンチを凌いだ天理エース碓井涼が11回を7安打1失点で投げ抜き、5年ぶりの準々決勝進出を決めた。

 ベスト8を決めるのに相応しい好ゲームとなった。天理は2回戦で温存したエース碓井涼が満を持して先発マウンドへ。1点リードの2回裏、先頭の5番・片岡に右翼へ三塁打を運ばれるなど1死三塁としたところで、7番・大丸を打ち取った間に1点を失った。だが、3回から5回までは危なげない投球。6回、7回は得点圏に走者を進めたが無失点で切り抜けた。

 8回裏。ヒットと送りバント、四球で1死一、二塁とした直後、味方失策で満塁に。だが、最後は4番・猪田を三ゴロ併殺に仕留め、失点を免れた。

 神戸国際大付は、先発したエース岡野が2回2死から二塁打と2四死球で満塁とした後、9番・碓井涼の打席で捕逸。この間に三塁走者が返り、1点の先制を許す。だが、その後は3回に1安打許したのみで、5回を2安打1失点(自責0)で降板。6回から左腕・花村にマウンドを譲った。花村も2度走者を得点圏に進めたが、堅実な守備のサポートを受けながら無失点でつなぐ。

 天理の碓井涼は、9回と10回にサヨナラの走者を得点圏に進めるピンチを迎えるが、決め手の一打を許さない力投を披露する。すると、11回表に打線がエースの奮闘に呼応。1死から5番・城下が右翼への二塁打で出塁すると、続く森本の右飛で三塁へタッチアップ。敬遠で2死一、三塁と絶好機を作ったところで、8番・山口が値千金の中前タイムリーを放ち、勝ち越しに成功した。

 11回裏も碓井涼が投げ抜き、天理は2012年以来5年ぶりの8強進出を決めた。(Full-Count編集部)