ダイエットを考えている人にとっては、「飲むだけで痩せる」という言葉ほど魅力的なものはないでしょう。おいしいものは食べたい、けどお腹の脂肪が気になる。運動もなかなか続かない……という人にとって、ダイエット飲料は救世主のような存在です。中性脂…

 ダイエットを考えている人にとっては、「飲むだけで痩せる」という言葉ほど魅力的なものはないでしょう。おいしいものは食べたい、けどお腹の脂肪が気になる。運動もなかなか続かない……という人にとって、ダイエット飲料は救世主のような存在です。中性脂肪や血糖値の数値が高い人にとっては、生活習慣病を改善する上でも、効果が期待できます。

 しかし、ダイエット飲料は製品によって、その効能や成分はさまざまです。最近は、コンビニやドラッグストアなどで、いつでも手軽にダイエット飲料が手に入りますが、自分の目的に適した飲料はどれなのか? 各飲料の特徴をきちんと把握しておく必要があるでしょう。

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ダイエット飲料の効能と成分とは?

 現在、一般に市販されているダイエット飲料の効能は、主に以下の3つです。

・体脂肪を減らすのを助ける
・脂肪の吸収を抑える
・糖の吸収を抑える

 表記の違いはあっても、これら3種類の効能を謳っている飲料が、ダイエット飲料といえるでしょう。

 また、その成分についても、大きな特徴があります。まず、カロリー(エネルギー)は低いか、ゼロカロリーのものが多いです。タンパク質や脂質はゼログラム、炭水化物とナトリウムについては製品間で差が見られます。そのほかに何が含まれているかによって、各飲料のダイエット効果が変化するといえるでしょう。

主要ダイエット飲料の成分と特徴とは

1)ヘルシア緑茶a(花王) 特定保健用食品

 ダイエット飲料の先駆けとなったヘルシア・ウォーターの成分をそのままに、飲みやすくしたのが「ヘルシア緑茶a」。脂肪の分解と消費に働く酵素の活性を高める働きをする、茶カテキンが含まれています。

[エネルギー]14ckal
[タンパク質]0g
[脂質]0g
[炭水化物]3.9g
[ナトリウム]35mg
[茶カテキン]540mg
[カフェイン]80mg

 このほか姉妹品には、「ヘルシア緑茶うまみ贅沢仕立て」「ヘルシア五穀めぐみ茶」「ヘルシアスパークリング」「ヘルシア紅茶」があります。

2)伊右衛門 特茶(サントリー) 特定保健用食品

 トクホ飲料で初めて、脂肪の分解に着目したのが「伊右衛門 特茶」です。脂肪分解酵素を活性化させるケルセチン配糖体を配合することにより、体脂肪を分解して減らすのを助けてくれます。ケルセチン配糖体は、マメ科の落葉高木「エンジュ」の花の蕾から取れる植物由来の成分で、ポリフェノールの一種です。

[エネルギー]0ckal
[タンパク質]0g
[脂質]0g
[炭水化物]0g
[ナトリウム]20mg
[ケルセチン配糖体]110mg
[天然緑茶カテキン]230mg
[カフェイン]90mg

 食事にも合う、飲み飽きない味が特徴です。特茶シリーズには、特茶カフェインゼロ大麦ブレンド茶、特茶ジャスミンがあります。

3)黒烏龍茶(サントリー) 特定保健用食品

 「おいしく脂マネジメント」というキャッチフレーズを掲げているのが黒烏龍茶です。脂マネジメントとは、“黒烏龍茶を飲んで脂肪の吸収を抑え、脂の摂取量を自己管理しつつ、好きなものをおいしく食べる”とのこと。「ウーロン茶重合ポリフェノール」を多く含んでいます。

[エネルギー]0ckal
[タンパク質]0g
[脂質]0g
[炭水化物]0g
[ナトリウム]29mg
[ウーロン茶重合ポリフェノール]70mg

 ウーロン茶重合ポリフェノールの効果は、主に以下の4つです。①血中中性脂肪の上昇を抑える、②体に脂肪がつきにくくなる、③脂肪の吸収を抑える、④脂肪の排出量を増やす。

4)からだすこやか茶W(日本コカ・コーラ) 特定保健用食品

 3年連続でモンドセレクション金賞を受賞し、味に定評があるのが「からだすこやか茶」。脂肪の吸収を抑え、糖の吸収を穏やかにする効果のある「難消化性デキストリン(食物繊維)」を含んでいます。血中の中性脂肪が高めで、脂肪の多い食事を摂ることが多い人、食後の血糖値が気になり始めた人に適しています。

 「難消化性デキストリン」とは、消化しにくいデキストリンのこと。食物繊維の不足を補うために作られた食品素材です。

[エネルギー]0ckal
[タンパク質]0g
[脂質]0g
[炭水化物]5g(糖質0g、食物繊維5g)
[食塩相当量]0.1g
[難消化性デキストリン(食物繊維として)]5g
[カフェイン]47mg

 なお、この飲料は糖尿病や高脂血症の治療薬、及び予防薬ではないので、治療中の人は医師などの専門家に相談することが必要です。

5)ペプシ スペシャル(サントリー) 特定保健用食品

 「お茶やコーヒーもいいけれど、やっぱりコーラが飲みたい」という人には、「ペプシ スペシャル」がオススメ。難消化性デキストリンを配合することで、脂肪の吸収を抑えて排出を増加させ、食後の血中中性脂肪の上昇を穏やかにしています。

[エネルギー]0ckal
[タンパク質]0g
[脂質]0g
[糖質]0g
[食物繊維]5.4g
[ナトリウム]18~46mg
[難消化性デキストリン(食物繊維として)]5g
[カフェイン]25mg

 ペプシコ社とサントリーの共同開発技術を活かした、爽やかでキレのある後口が特徴です。ゼロカロリーなのにおいしいのがうれしいですね。

それぞれのダイエット飲料の摂取方法は?

 各ダイエット飲料の容器には、必ず摂取方法が記載されています。今回、紹介した製品の摂取方法と摂取量の目安をまとめてみました。

① 食事の時でなくても、一日のうちいつ飲んでも良い
・ヘルシア緑茶a(一日350ml)
・ヘルシアCOFFEE(一日185g)
・伊右衛門特茶(一日500ml)

②食事の時に飲むと良い
・黒烏龍茶
(脂肪の多い食事を摂りがちな人、血中中性脂肪が高めの人は、食事の時に一日1回350ml、体脂肪が気になる人は一日2回700ml)
・からだすこやか茶W
(3度の食事ごとに1本350ml、つまり一日3本)
・ペプシスペシャルゼロ
(一日490ml)

 これらの飲料は病気を治すものではなく、多量に摂取することで健康になるものでもありません。決められた量をきちんと飲むことが大切です。また、カフェインの含まれている飲料は、妊娠している時や授乳時には飲まない方が良いので注意が必要でしょう。

 このように、飲み方には十分注意を払って、自分に合うダイエット飲料を見つけてくださいね。

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<Text:斉藤裕子/Photo:斉藤裕子、Getty Images>

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