無傷の3勝目を挙げた今永。(C)Getty Images  日本球界屈指の左腕の好投が続いている。 現地時間4月20日、カブスの今永昇太が本拠地で行なわれたマーリンズとのダブルヘッダー第2戦に先発登板。6回(92球)を…

 

無傷の3勝目を挙げた今永。(C)Getty Images

 

 日本球界屈指の左腕の好投が続いている。

 現地時間4月20日、カブスの今永昇太が本拠地で行なわれたマーリンズとのダブルヘッダー第2戦に先発登板。6回(92球)を投げて、被安打5、5奪三振、無四球、3失点(自責2)の好投で、メジャー3勝目を挙げた。

【動画】魔球化したスプリット! 今永昇太の奪三振シーン

 

 初回を三者凡退に抑え、上々の立ち上がりを見せた今永は、その後も小気味よく投げ進め、2回以降もスコアボードにゼロを居並べる。そしてまる

 ただ、チームが1点をリードした4回に“その時”がやってくる。1死から内野ゴロを遊撃手のニコ・ホーナーが後逸。ランナーを許すと、4番ティム・アンダーソンに同点となる左翼線二塁打を打たれてしまう。ここでは自責点こそつかなかったものの、続くジャズ・チザムに勝ち越しの右適時打を浴び、ついに自責点を記録。デビュー戦から続けていた「防御率0.00」は18回2/3で途切れた。

 とはいえ、自責点はいつか記録されるもの。切り替えて投げ進めた左腕は、後続を91マイル(約146.4キロ)の4シームで併殺打に打ち取り、ピンチを切り抜ける。

 6回にジョシュ・ベルに真ん中に甘く入った4シームを痛打され、左中間へのソロホームランを被弾した今永だったが、前の打席でタイムリーを打たれたアンダーソンとチザムをいずれもスプリットで三振に仕留め、開幕戦以来となるクオリティスタート(QS)を達成。シカゴの熱きファンから万雷の拍手を送られた。

 カブスの5-3での勝利を呼び込む好投を見せた今永。今季初の失点こそ喫したが、そのスタッツは依然として凄まじい。防御率(0.84)、WHIP(0.75)はいずれもナショナル・リーグトップのハイスタッツで、被打率(.175)はリーグ2位、奪三振と与四球の比率を表すK/BB(10.50)もリーグ2位の好成績である。

 もちろん、シーズンは始まったばかり。ここから各球団の研究が進めば、今よりも攻略される日もあるだろう。それでも、地元記者から「今の野球界で最も優勢な投手だ!」(地元メディア『CHGO Sports』のジャレッド・ワイルス氏)と称えられる今永が、捲土重来を期する名門にとって貴重な存在となっているのは間違いない。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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